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人それぞれの働き方。

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社長から「白蓮さん、会社作る気ある?」と言われた。

「いや…それ、パートのおばちゃんに聞くことかよ?」と思いつつ「そんな気はありません」と真顔で返した。

私。自分で言うのもアレだけど仕事に関しては真面目に取り組むタイプ。今の職場はCADオペレーター時代からすると笑っちゃうほど低賃金だけど骨惜しみはしない。ぶっちゃけ、時給以上の働きをしていると思うし、この低賃金でこれだけ働くおばちゃんはなかなかいないと思っている。

だからって私は「さらなる高みを目指して」と言う意識高い系の人間ではない。家族第一主義なので、仕事のために家庭が置き去りになるなんて真っ平御免。本気で仕事をはじめたら、今のスタンスで生活するのは絶対に無理。仕事はあくまでも生きるための糧を得るためのものだと割り切っている。

これ以上、自分に話を向けられるのが嫌だったので、別の話をふってみた。「私よりも他の社員さんのことを考えないといけないんじゃないですか? 上のポストを作るとなると大変でしょ?」と。

今の職場は一般的な会社と違って小さな単位で動いている。

サラリーマンだとある程度働いたら上の役職に上がることができて、給与も上がっていくけれど、この業界にはそれがない。「同じ仕事をして高収入を得たい」なると、事業所を増やして役職を増やすか、退職して独立開業するしかない。

簡単に言うとラーメン店だと平店員は店長になるか、もしくは独立して自分の店を出すしかない…みたいなイメージ。

すると社長からは意外な答えが返ってきた。

「そうなんだけどねぇ~。みんながみんな、生活の安定を求めてガッチリ働きたい…って思ってる訳じゃないから」

社長に言われてハッっとした。確かに私の職場で働く男性職員って、なんだか覇気のない人が多い。30代のバイト戦士もいたりして、「自分の食い扶持だけ稼げればOK」って考えてる可能性さえある。

私はずっと疑問に思っていたのだ。「ここで働いている正社員の人達って将来的にどうなるのかな?」って。

若い頃は良いけれど、年齢を重ねた頃には一般的な会社員をしている同年齢の人達と同等の収入を得ることは難しいだけに「将来は独立開業するのかな?」くらいに思っていたけれど、もしかしたら社長の見立ての方が正しいのかも知れない。

福祉業界で働く人達って夢を持てなさ過ぎやしませんか?

保育士の低賃金っぷりもそうだけど、介護系、私が働いている障害者支援系の業界の待遇もかなり酷い。

私。今でこそ暢気にパートのおばちゃんやってるけど、独身の頃だったら絶対にこの業界は選んでいない。だって収入も待遇も悪過ぎるのだもの。

働き方改革とか言われるご時世だし、人それぞれにライフスタイルがあるので「高収入の仕事が偉い」とは言わないけれど、福祉業界は雇う側も雇われる側も意識改革をしないと、いつまでたっても良い方向に進んでいかない気がする。

…って、パートのおばちゃんが考えることじゃないんだけど。

初めて働く福祉業界。一般の会社と違いすぎて1年半経った今でも戸惑うことが多い。続きを読む→記録しておくことの大切さ。

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