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たそがれ清兵衛 藤沢周平 新潮文庫

藤沢周平がたくさんの日本人から愛され理由って、なんか分かるような気がするなぁ……と思える1冊だった。

推理物に次いで苦手なジャンルである時代小説の短編集だったのだが、抵抗なく読み終えるとことが出来た。『蝉しぐれ』に続く2冊目のチャレンジだったのだが、こういうノリなら時代ものでも読めそうだ。

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たそがれ清兵衛

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下城の太鼓が鳴ると、いそいそと家路を急ぐ、人呼んで「たそがれ清兵衛」。領内を二分する抗争をよそに、病弱な妻とひっそり暮らしてはきたものの、お家の一大事とあっては、秘めた剣が黙っちゃいない。

表題作のほか、「ごますり甚内」「ど忘れ万六」「だんまり弥助」「日和見与次郎」等、その風体性格ゆえに、ふだんは侮られがちな侍たちの意外な活躍を描く、痛快で情味あふれる異色連作全八編。

アマゾンより引用

感想

すごく上手い小説だとも、読ませてくれる作品だとも思わないのだけれども、とにかくツボ責めが上手すぎる。一般的な感性を持った日本人なら、多少なりとも「分かる。分かる」って思うツボをクィッ・クイッと突いてくるのだ。

自分の功を語らない人だとか、相手を思って身を引く恋だとか、色々な葛藤はあるけれど職務に忠実な仕事人だとか。

その行動は間違っているかも知れないが、しかし人情として「だよね」と頷ける行動をとってしまう主人公たちに、どうにも肩入れしてしまう自分がいる。

現実的なことを言うなれば、当時の社会風俗からすると、その行動や思考パーターンが一般的なものかどうかと言うと首をかしげる部分がある。

どちらかと言うと、時代小説という舞台を借りて、企業小説を書いた作品……という印象を受けるのだ。

それくらい現代人に近い、時代人達ばかりが登場する。

個人的な志向で言うなら、表題作である『たそがれ清兵衛』の主人公のような人間は大好きだが、身近にそういう人がいたとしても、私にはその魅力は見抜けないだろうと思う。

「よい人」というのは気付かれにくいものなのだ。清兵衛だって、そうだったしね。

日本という国には、気付かれない「よい人」が沢山暮らしているのだろうなぁ。

あくせく働きながら、家族を愛して、そして死んでいく地味な日本人達が愛しく思えてくるような、素敵な1冊だった。

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白い木蓮の花の下で
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