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本の感想

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妻の部屋 遺作十二編 古山高麗雄  文春文庫

妻に先立たれた70代の作者、古山高麗雄が、若い頃を回想したり、妻のことを回想したり、あるいは1人で生きる生活についてを書...

おしいれのぼうけん ふるたたるひ・たばたせいいち 童心社

『おしいれのぼうけん』は私にとって、幼稚園で遭遇した「お気に入り絵本」ベスト10に入る1冊。幼稚園で読んでもらって、あま...

望郷奇譚 古川薫 文藝春秋

ノンフィクション系の短編集。ルポルタージュと言えるほどのノンフィクションではなく、創作も含まれているのかなぁ…という印象...

もりのおかしやさん 舟崎靖子 偕成社

お誕生日に「あなたのかたちのケーキ」を作ってくれるイタチおかしやさんと、その仲間達の物語である。とても気に入っている絵本...

変態 藤本ひとみ 文藝春秋

前回読んだ『侯爵サド』が面白かったので、続けてチャレンジしてみたが、これはどうにも私のツボには入らなかった。一応現代設定...

侯爵サド 藤本ひとみ 文春文庫

かの有名な「サド裁判」を下敷きにした法廷サスペンスである。「裁判」といっても、サドが入所している精神病院でのことなので、...

聖アントニウスの夜 藤本ひとみ 講談社

藤本ひとみの作品を読むのは、これが2冊目である。初挑戦は中学生の頃、友人に勧められて読んだコバルト文庫のジュニア小説だっ...

ロッキークルーズ 藤原新也 新潮社

前回読んだ『鉄輪』ほどの衝撃はなかったけれど、そこそこに良かった。こういう作品って好きだなぁ。ロッキー山脈の渓谷で発見さ...

鉄輪 藤原新也 新潮社

恋に落ちてしまった……藤原新也の作品に。ほとんど、ひとめ惚れのような勢いでもって。「こういうのが見たかった」という形が、...

たそがれ清兵衛 藤沢周平 新潮文庫

藤沢周平がたくさんの日本人から愛され理由って、なんか分かるような気がするなぁ……と思える1冊だった。推理物に次いで苦手な...

ブエノスアイレス午前零時 藤沢周 河出文庫

第119回の芥川賞受賞作。舞台は鄙びた温泉旅館。社交ダンスをするためのホールがあって、社交ダンスツアーを生き残りの道とし...

ウィンダリア 童話めいた戦史 藤川桂介 角川文庫

本の整理をしていたら本棚の奥から懐かしい本が固まって出てきたのだが、これもその中の1冊。『ウィンダリア 童話めいた戦史』...

金色の雨 藤田宜永 幻冬舎

軽井沢を舞台にした、大人の恋愛小説ばかりを集めた短編集。安心して読めて、そこそこ楽しく、なかなかに面白い作品だった。もの...

ぬくもり 藤田宜永 文春文庫

恋愛小説の短編集で、ものすごく良くもないが悪くもないといった佳作。だが、作者の書く恋愛小説は読んでいて「しっくりくる」感...

真昼の花火 吉村昭 河出書房新社

吉村昭の未発表作品集。吉村昭は亡くなってから何年も経っているので、図書館で見かけた時は「あぁ…まだ、この人の知らない作品...

熊撃ち 吉村昭 文春文庫

地味ながらもグッっとくる短編集。色々なタイプの「マタギ」が登場して、それぞれに熊と対峙する。自然の脅威がテーマだったり、...

背中の勲章 吉村昭 新潮文庫

痺れちゃうなぁ。吉村昭の文章は。「もう、好き過ぎてどうしましょう?」と言うくらい好きだ。最近の作家さんの中で男と職人を書...

星への旅 吉村昭 新潮文庫

なんだかんだとハマっちゃっている小説の匠・吉村昭が若かりし頃に書いた短編集。個人的には、技術力がアップして「やり過ぎ」な...

高熱隧道 吉村昭 新潮文庫

久しぶりに手に汗握り、心を熱くして読んだ作品だった。黒部渓谷にトンネルを作った男達の物語。黙々と戦う男達の姿が、身悶えす...

月下美人 吉村昭 文春文庫

面白い……と言うほどの作品ではなかったのだけど、自分の中にあった作者の像がクッキリと浮かび上がる1冊だった。吉村昭の執筆...

仮釈放 吉村昭 新潮文庫

非常に面白かったのだけど、なんだか微妙な後味だった。タイトルの通り、仮釈放をうけた人の生活を描いたお話だった。当然のごと...
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