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吉原花魁日記 光明に芽ぐむ日 森光子 朝日文庫

明治時代、自由廃業した花魁、森光子が書いた日記。

森光子は歌人である柳原白蓮を頼って吉原を出て、告発本とも言えるこの作品を出版したとのこと。

小説ではなく、あくまでも日記なので「読み物」と言うよりも、資料的な意味合いが強いと思う。

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吉原花魁日記 光明に芽ぐむ日

「もう泣くまい。悲しむまい。復讐の第一歩として、人知れず日記を書こう。それは今の慰めの唯一であると共に、又彼等への復讐の宣言である――」。

親の借金のために吉原へ売られた少女・光子が綴った、花魁・春駒として日々、そして脱出までの真実の記録。

大正15年に柳原白蓮の序文で刊行され、娼妓の世界に、また当時の社会に波紋を呼んだ告発の書。

アマゾンより引用

感想

なかなか興味深い作品だった。花魁として売られた当初は、客に媚びる他の花魁達を見下して「自分は決して、ああはなるまい」と思っていた森光子が、日記を書き進むにつれて蓮っ葉になっていくあたりや、少しずつではあるけれども同輩と心を通わせていくところなどは、現代を生きる女性の感覚と変わらないと思った。

読み物の中に登場する花魁は、良くも悪くも男性視点で描かれていることが多い。

女性作家さんが書いた作品ともなると趣は違ってくるけれど、それでも「花魁の定型」のようなものが出来あがっているのだけど、この作品は花魁自身が書いているという生々しさがあって面白かった。

ただ、書評家が絶賛するほどの物かと言うと、それほどでもないと思う。

なにぶん「小説では無い」と言うところを頭の隅においておかないと「なんだかなぁ…」と思わずにはいられない部分が多々ある。

もちろん、日記も文学として確立されたジャンルではあるのだけれど、プロの作家が書く日記は、物を書くことで生計を立てる人間がある程度人に読まれることを想定して書いているから文学になり得るのであって、そうでない場合はやはり「日記」以上の読み物ではないと思う。

それでも女性の目から見た吉原を描いていると言う点では素晴らしい読み物だと思う。

資料としては価値の高いものだと思う。色々な意味で興味深い作品だった。

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白い木蓮の花の下で
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