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鍋の中 村田喜代子 文藝春秋

表題作を含む4編からなる短篇集。表題作は芥川賞受賞作。収録されている作品はどれも骨太で面白かった。

表題作は従姉妹たちと過ごす「ひと夏の思い出」的な話。17歳の主人公と80歳の祖母、従兄弟達との生活が描かれている。

記憶が曖昧になる祖母がとても良い味を出している。「古きよき日本の夏」の要素もあり「ドロドロとした血の因習」のような要素もあり、なかなか読み応えあのある作品だった。

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鍋の中

きれぎれの記憶を通し、思い出がよみがえる。老女の語りに、少女は初めて大人の秘密にふれ、生きることのはかなさと哀しみを知った―。

のびやかな文章で、少年と少女と老女の、田舎の家でのひと夏の暮しを描き、家族を思い、人と人の絆を知る芥川賞受賞作品と秀作「水中の声」「熱愛」「盟友」を収める。

アマゾンより引用

感想

私が気に入ったのは『水中の声』と『盟友』の2作。

『水中の声』は水の事故で娘を失った女の話で、実に感じの悪い話だった。だが、そこが良い。これっぽっちも楽しくないのに面白いとはどうしたものか。

『盟友』は2人の男子高校生が、学校からの「罰」として、便所掃除をさせられる話なのだけど、変態チックでとても良い。

便器を磨いているうちに、便器磨きが楽しくなってしまうという、ちょっとアブノーマルな雰囲気が面白かった。これも青春なのだろう。なんか上手い。

満足のいく1冊ではあったけれど、村田喜代子の作品は初期のものより最近作の方が断然面白いと思う。

村田喜代子は作品を重ねるごとに上手くなっていくタイプの作家さんだったって事を知った……と言う意味では良かったと思う。

いつ読んでも良いのだろうけれど「夏」に読むのがピッタリくる作品だと思う。

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白い木蓮の花の下で
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