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光線 村田喜代子 文藝春秋

表題作を含む7編からなる短編集。

最近、ガツガツと村田喜代子の作品ばかり読んできて、どれもこれも当たりだったけれど、これはイマイチだった。

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光線

東日本大震災の直後、ガンが発見された妻は、日本列島の南端で放射線治療を受ける。医療技術の恩恵と、原発事故の恐怖。

地球の変動と自己の体内の異変―表題作「光線」をはじめ、「原子海岸」「ばあば神」「楽園」など、数多くの文学賞に輝く小説の名手が、震災後の日本人の生のあり方を問い直す、傑作短篇小説集。

アマゾンより引用

感想

上手と言えば上手いのだろうけれど、村田喜代子の真骨頂は長編小説にあると思う。短編ではグッっとくるものがない。

表題作は作者自身の体験を元にしているとのこと。

子宮がんになった女性がX線治療を受ける話で、丁度東日本大震災と時期が重なる。ちなみに『光線』『海のサイレン』『原子海岸』『ばあば神』は震災ネタを含むのだけど「原発反対」とか、そういう感じではなくて「えっ。そこが視点なの?」と言うような意外性があった。

相変わらず飄々とした描きっぷりだと思った。

……とは言うものの面白かったかどうかと問われると、正直微妙だ。

特に『ばあば神』は古臭さが鼻について「コレジャナイ感」満載だった。

東京で働くシングルマザーが震災にあった時の話なのだけど、あれは「今どきの母親」ではなかった。

この書けていなさっぷりは作者の年齢だけが理由ではないと思う。たとえば桐野夏生は『ハピネス』で今どきの母親像を見事に描いている。

どうやら村田喜代子は自分自身の体験や感性をベースにして書くことで輝く人のような気がする。

たまたま、この短編集がピンとこなかっただけなのかも知れないけれど次は長編小説を読みたいと思う。

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白い木蓮の花の下で
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