李龍徳

愛すること、理解すること、愛されること 李龍徳 河出書房新社

李龍徳の作品を読むのはこれで3冊目。 初めて読んだ『死にたくなったら電話して』はイマイチ好きになれなかったのだけど、次に読んだ『報われない人間は永遠に報われない』がちょっと良かったので追いかける事を決めた作家さん。 読後感悪い系...
稲垣えみ子

寂しい生活 稲垣えみ子 東洋経済新報社

作者の事も作品の内容も知らない状態で、題名と表紙でジャケ借りした。題名から「独身1人暮らし女性のエッセイかな~」と予想。私は現在既婚者だけど、夫と出会うまでは一生独身で生きていくのだと思っていたので、独身女性の生き方については色々思うところ...
石田千

ヲトメノイノリ 石田千 筑摩書房

最近、本のアタリが非常に悪い。ず~っと本を読んでいると不思議と「自分の好みではない本ばかりに行き当たる」って時がある。そして今、その真っ只中にいる。もちろん「手に取って読む本の全てが面白い」なんて時期もある訳で、こればかり「運」としか言いよ...
戌井昭人

ひっ 戌井昭人 新潮社

私。戌井昭人がかなり好きなのだと思う。 この人の描く駄目人間はどうしてこうまで魅力的なのか? 2012年度の芥川賞候補だったとのこと。戌井昭人は何度となく芥川賞の候補に上がっているのに何故か受賞出来ていない。芥川賞にしても直木賞にして...
伊吹有喜

なでし子物語 伊吹有喜 ポプラ社

前回読んだ『天の花 なでし子物語』のシリーズ1作目。『天の花 なでし子物語』この作品の次の話とのこと。時系列的には「なでしこ子物語→天の花 なで子物語→地の星 なでし子物語」と進んでいくとのこと。 前回読んだ『天の花 なでし子物語』の...
伊吹有喜

天の花 なでし子物語 伊吹有喜 ポプラ社

作者の作品を読むのはこれが3冊目。いいじゃない。個人的にはかなり好き。『カンパニー』の時は微妙に引っ掛かる部分があったけれど、私が思うに作者は昨今衰退しているメロドラマが得意なのだと思う。メロドラマ好きな人には猛プッシュしたい。 静岡...
石牟礼道子

潮の呼ぶ声 石牟礼道子 毎日新聞社

初挑戦の作家さん。水俣病患者に寄り添って生きた作家として知らている作家さんで先日、亡くなられたと言うニュースを聞いて「そう言えば1冊も読んでいなかったな」と思い、手に取った。本当なら代表作の『苦海浄土』を読むべきなのだろうけれど『苦海浄土』...
石井遊佳

百年泥 石井遊佳 新潮社

第158回芥川賞受賞作。『おらおらでひとりいぐも』と同時受賞。芥川賞が同時に2作出ることもあると言えばあるけれど「2つとも芥川賞を出さずはいられなかった」と言うことなのだから、面白いに違いない…と手に取った。作者は東大出身で現在はインド在住...
伊吹有喜

彼方の友へ 伊吹有喜 実業之日本社

竹久夢二や中原淳一が活躍した少女雑誌『少女の友』を発行していた実業之日本社創業の120周年記念作品。この作品はあくまでも小説だけど作品の背骨になっている雑誌『乙女の友』はかつて少女たちが夢中になった『少女の友』をモデルにしている。少女小説が...
岩井志麻子

嘘と人形 岩井志麻子 太田出版

この作品は好き嫌いが別れると思うのだけど、とりあえず今までの岩井志麻子の作品を期待して読むとガッカリすると思う。ひとことで言うならイヤミス(読後、嫌な気分になるミステリー小説)だと思う。私はちっとも楽しめなかったし、面白いと思えなかったのだ...
今村夏子

星の子 今村夏子 朝日新聞出版

前回読んだ『あひる』が良かったので手に取ってみた。芥川賞候補作。『あひる』を気に入っていたものだから「あの作品を書いた人が書いたのなら面白いに違いない」と思って読んだのだけど、それほど面白くもなかった。芥川賞の候補作止まりだと言うのも頷ける...
伊吹有喜

カンパニー 伊吹有喜 新潮社

リストラ候補に上がっている製薬会社の中年サラリーマンがバレエ団に出向し、バレエの公演に取り組むお仕事小説。池井戸潤が好きな人、バレエに限らず舞台物が好きな人なら楽しく読めると思う。 登場人物が個性豊かでドラマ化、映画化したら面白いと思...
戌井昭人

ゼンマイ 戌井昭人 集英社

面白かった。この作品、すごく好き。たぶん私は作者と波長が合うのだと思う。作者の書く話って感動巨編でもないし、考えさせられる系でもないし、次から次へと話が転がっていく訳でもない。主人公は「ちょっと駄目な男」が多い。今回の主人公も作者が得意とす...
伊藤比呂美

切腹考 伊藤比呂美 文藝春秋

私はWEB上で本の感想を書くようになって、けっこう長いのだけど地雷作家と言うか「感想が書き難い作家」がいる。作家自身がどうのこうの…って訳ではなくて正しくは「面倒臭いファンががついている作家」って言った方が良いのかも知れない。江國香織、中山...
いとうせいこう

どんぶらこ いとうせいこう 河出書房新社

表題作と他2編からなる短編集。表題作のテーマは親の介護問題。他2編は信州のとある一族を描いた作品で「信州弁三部作」との事だけど、表題作と他2編は「信州弁を使っている」と言う以外、ほとんど共通点の無い作品で「どうしてこの3つを1冊の本に入れた...
今村夏子

あひる 今村夏子 書肆侃侃房

表題作と他2編。表題作は芥川賞候補になったとのこと。働いていた頃、通勤途中にあひるを飼っている家があり、毎朝あひるを見るのが楽しみだった事を思い出し、前評判等は知らない状態で手に取った。今回はネタバレを含むので苦手な方はご遠慮ください。 ...
戌井昭人

酔狂市街戦 戌井昭人 扶桑社

作者の本を読むのはこれで4冊目。なんだかんだ言って応援している。「もう手放せません。最高です!」と言うほど好きな作品はないんだけど「なんかちょっと好き」って感じ。物語云々より肌に合うと言うか、肩肘張らない感じが良いと言うか。今回も楽しませて...
李龍徳

報われない人間は永遠に報われない 李龍徳 河出書房新社

この作家さんの作品を読むのはこれで2冊目。私、けっこう好きみたい。はじめて読んだ『死にたくなったら電話して』が好きな人は楽しめるのではないかと思う。読後感はとても悪い。この人の書く作品はトゲトゲしている。切れ味の良いナイフ…と言うほどは尖っ...
池井戸潤

下町ロケット2 ガウディ計画 池井戸潤 小学館

直木賞を受賞した『下町ロケット』の続編。続編と言っても全く別の話なので前作を読んでいない人も楽しめると思う。今度はロケットではなく医療機器。既にドラマ化されているようだけど、私は本を読むまでちっとも知らず、もちろんドラマも観ていない。 ...
絲山秋子

薄情 絲山秋子 新潮社

久しぶりに「ちょ! これはタイミング良過ぎですよ!」と驚いた1冊。図書館の新刊本コーナーに並んでいたので発売して、それほど時間が経っていないと思うのだけど、暖冬からの唐突な大雪があったり、ベッキーの不倫騒動があったりした後のこの作品を読むと...