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冥土めぐり 鹿島田真希 河出書房新社

第147回芥川賞受賞の表題作と、他1編収録。中編2作って事でサクサクとあっさり読み終えた。

鹿島田真希の作品を読むのはこれで5冊目。

それなのに、わざと避けていた訳でもないのに芥川賞受賞作は読んでいなかった。

まぁ…なんと言うか。今まで読んだ作品の中では確かに完成度が高かったように思う。特に芥川賞を受賞した表題作は厨二病っぽさが抜けている気がする。

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冥土めぐり

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子供の頃、家族で行った海に臨むホテル。そこは母親にとって、一族の栄華を象徴する特別な場所だった。

今も過去を忘れようとしない残酷な母と弟から逃れ、太一と結婚した奈津子は、久々に思い出の地を訪ねてみる…。

車椅子の夫とめぐる“失われた時”への旅を通して、家族の歴史を生き直す奈津子を描く、感動の芥川賞受賞作。

アマゾンより引用

感想

表題作は家庭的に恵まれない女が病気のため障害者になってしまった夫と2人で子どもの頃に行ったことのある海辺のホテルへ行く話。

海辺のホテルはかつての豪華さを失い、保養所に成り下がっている…と言う設定。

主人公の母親は、流行りの「毒親」ってヤツで、しかも不出来な兄までいる…と言う設定。物凄く嫌な話しなのだけど、まぁ…上手いと言えば上手い。

「そんなヤツおらおやろ?」ではなくて「あ~。そう言う人いるよねぇ~」と思わせてくれるような適度な不幸感がリアルで実に嫌な感じだった。

好き嫌いはさておき共依存の関係が上手く描けてると思う。

私はこの作品の主人公のような女が苦手なのだけど、こう言う人って一定数いるよな…とは思う。実に気の毒ではあるのだけれど、係わりたく無いタイプだ。

もう1つの『99の接吻』は姉妹関係をテーマにした物語。

鹿島田真希は同性愛者なのか、それとも同性愛をテーマにするのが好きなだけなのかは分からいなけれど、姉妹がテーマになっているとは言うものの、微妙に同性愛臭い仕上がりになっている。

こちらは行き過ぎた姉妹愛が描かれていて、実に読み心地が悪い。

でも嫌なことに、私はこの物語の主人公みたいなタイプの女性を現実に知っている。好き嫌いはさておき、リアルと言えばリアルに描けていると思う。

個人的にはどちらの作品も好みではなかったけれど、ハマる人にはハマるんじゃないかな…と言う印象。

どちらも読後感が悪くて嫌な感じの作品だけど、リアリティだけはあるのだ。

主人公を自分に置き換えて読むことの出来る人が読めば全く違う感想になると思う。苦手なタイプの作品だけど「上手いな」とは思った。

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白い木蓮の花の下で
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