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映画『ホース・ソルジャー』感想。

『ホース・ソルジャー』はアメリカ同時多発テロ事件直後のアフガニスタン戦争の時に、アメリカが最初に行った反撃として、5万のタリバン軍に12人で…しかも馬に乗って戦ったアメリカ陸軍特殊部隊員の実話を映画化したもの。

題名だけ聞いて「第2次世界大戦か、もしかしたらもっと昔の戦争映画かな?」と思って録画したのに、まさかの近代戦争で度肝を抜かれた。

アメリカの同時多発テロが行われたのは2001年。まさか200年に馬に乗って戦った人達がいたとは。

20年前のアメリカ映画のテーマはベトナム戦争だったけど、2000年代はタリバンだのISだのと戦う映画にシフトしているのだなぁ。

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ホース・ソルジャー

ホース・ソルジャー
12 Strong
監督ニコライ・フルシー(英語版)
脚本テッド・タリー
ピーター・クレイグ
原作ダグ・スタントン
(「ホース・ソルジャー 米特殊騎馬隊、アフガンの死闘」より)
製作ジェリー・ブラッカイマー
モリー・スミス
サッド・ラッキンビル
トレント・ラッキンビル
出演者クリス・ヘムズワース
マイケル・シャノン
マイケル・ペーニャ
ナヴィド・ネガーバン
トレヴァンテ・ローズ
ジェフ・スタルツ
サッド・ラッキンビル
音楽ローン・バルフ
公開アメリカ合衆国の旗 2018年1月19日
日本の旗 2018年5月4日

あらすじ

物語は主人公のミッチ・ネルソンが家族で引っ越し作業をしているところからスタートする。と、テレビのニュースに流れたのはアメリカ同時多発テロの様子が放送される。

ネルソンは自分が率いた部隊への復帰を申し出る。10月16日、ネルソン大尉が率いる陸軍特殊部隊が、ウズベキスタンに到着。

2年間にわたり訓練を共にしたネルソンと12名の隊員は、テロの首謀者ビンラディンとそのタリバンへの最初の反撃に志願した。

ネルソンは頼りにしているスペンサー准尉を連れて、マルホランド大佐の面談を受けます。

ネルソンは反タリバンであるドスタム将軍が、テロ集団の拠点であるアフガニスタン北部の都市マザリシャリフ(通称マザール)を制圧するのを、空爆を駆使して支援するよう命令を受ける。

現地に先行侵入していた案内役のCIA工作員から、北部同盟はドスタム、アタ、モハケタの3つの軍閥に分かれていて、互いに敵対して殺し合っていることを聞く。

翌日現れたドスタム将軍はネルソンの目は「人を殺した経験がない」と言ってネルソンを信用しないが、米軍の戦力が必要なので渋々ネルソンを受け入れ、ここからは馬を駆使して戦うと宣言する。

牧場育ちのネルソンは乗馬経験があったものの、それ以外の隊員達は、ほとんど乗馬経験がなかった。

ネルソンは度胸が人一倍あるディラーを先陣に騎馬隊を組み、ドスタム将軍に従う。道中、ドスタム将軍は、タリバンが米軍の彼らの命に10万ドルの懸賞金をかけていることを告げる。

ドスタム将軍は繰り返される激しい銃撃戦にも、真っ先にネルソンが最前線へと飛びこむ勇気と優れた統率力に認め、2人は信頼関係を深めていく。

思うように作戦状況が知らされないなか、しびれを切らせた作戦本部のマルホランド大佐が、同じく北部同盟でドスタム将軍のライバルであるアタ部族の隊に、米陸軍の他チームの派遣を決定する。

それを知ったドスタム将軍は、マザールを目前にして、アタの隊とは共に戦えないと戦線離脱を退るがネルソンは「たとえ命を失っても、今やめれば、またテロが繰り返される」と、自分たちだけでも戦うことを決意。

20日目、マザール直前のターンギー峠の決戦が始まり、ネルソンは自らの部隊と共に死を覚悟して騎馬隊となって戦闘む。

しかし、戦況は芳しくなく、敵対するタリバンの部隊には最新鋭ミサイルや戦車を備え、アルカイダの外人部隊も入り混じり、タリバンと激しい戦闘に突入。

タリバンの最新鋭ミサイルにネルソンたちの部隊は馬を走らせ突撃して行き、まるで無尽蔵に現れる敵に銃弾を打ち込んむ。

相手のタリバンの抵抗も激しく力尽きそうになるネルソン達。しかも、別部隊にいたスペンサーはタリバンの爆撃に巻き込まれ、大きな負傷を負ってしまう。

その時、ネルソンの元にドスタム将軍率いる部隊が現れ反撃を開始した。

宗教感が違いすぎる…

ブラックホーク・ダウン』や『アメリカン・スナイパー』を観た時にも同じことを感じたのだけど、イスラム教を信仰する過激な人達の考え方は日本人には理解し難く「怖い」としか思えない。

何しろすぐに自爆するし、そもそも死ぬことに対して恐怖を持っておらず「現世の幸せよりも、死後の幸せ」みたいな考え方なので、とにかく強い。一般的な日本人の感覚とは違いすぎて唖然としてしまった。

何かに例えるとするのなら、日本だと「無敵の人」なんて言葉があるけれど、無敵の人の感覚に近い気がする。

日本人の私には一ミリも理解出来ない信仰だけど、それが彼らにとっての正義なのだと思うと複雑な気持ちになってしまった。

他国の戦争に介入するのはどうかと思うものの……

そもそも「アメリカが他国の戦争に介入するのはどうなんだろう?」とは思う。

だけど「8歳以上の女に学問はいらない」と、教科書を破り捨て、無抵抗の女性を殺す場面を観ていると「やっぱり、それはアカンのでは?」みたいな気持ちになってしまう。

イスラム教の過激で悪いところばかりが描かれていて、イスラム教の良い部分は描かれていていないので不公平だとは思うのだけど「他国の力を借りてでも勝ちたい」と言う人達の気持ちも理解できる気がした。

男の友情が素敵

『ホース・ソルジャー』を1つの物語として見るならば、なんと言っても主人公のネルソンがドスタム将軍と友情を育んでいくとろこだと思う。

最初、ネルソンはドスタム将軍から「人を殺したことのない目をしている」と言うことで信用されていなかった。しかし共に行動することで互いを知り、信頼するようになっていく。

友情…と言ってもなんと言うのかな。気が合うとかそう言う感じではなく、ただ「相手の能力を認めた」って感じの、少年ジャンプ的な感じ。

格闘物で「自分よりも強い相手に敬意を払う」ってところが近いかも知れない。

男の友情ものが好きな人は好きタイプの作品なんじゃないかな。

馬を抜きには語れない

『ホース・ソルジャー』はやはり「馬」を抜きには語れない。

2000年代の戦争で馬に乗って戦うこと自体が驚きだけど、乗馬経験のない人達が馬に乗る…ってのも衝撃的過ぎる。しかもファンタジーではなく実話なのだ。

最初は「戦車に馬で挑むとか、馬鹿なの?」と思ったけれど、戦闘場面を観て「そりゃ馬もアリだわ…って言うか、馬スゲー」と感心してしまった。

戦車やロケットランチャーが活躍するような戦場で騎馬隊が突撃していく場面は最高に格好良かった!

そして、なんと言っても「馬」の有能さである。

装甲車やバイクでは通れない場所でも馬なら駆け抜けることが出来しまう奇跡。ラストの戦闘場面は見応え満点で最高だった。戦争映画の好きな方には最後の場面だけでも観ていただきたい。

『ホース・ソルジャー』は映画史に残る戦争映画だと思う。

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白い木蓮の花の下で
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