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映画『ブラックホーク・ダウン』感想。

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夫が猛烈に観たがっていた映画『ブラックホーク・ダウン』を視聴した。

私は戦争映画って、そんなに得意ではないのだけれど、夫はけっこう好きみたいだ。数年前からライフワークのように定期的に戦争映画を観ている気がする。

「戦争映画を観る」と言うと戦闘的な人だと思われたり、逆に左翼的な人だと思われる事があるけれど「そんなの関係ないだろ?」と思っている。

戦争映画も色々で『シンドラーのリスト』とか『戦場のピアニスト』のようにドラマ性を重視したものもあれば、ただただ悲惨に人間が殺されまくるタイプの戦争映画もある。

『ブラックホーク・ダウン』は完全に後者のタイプ。

とにかく殺されまくる。観ていて疲れるしストレスが溜まるタイプの戦争映画。でもよく出来た映画でもある。

ローン・サバイバー』が大丈夫な人なら楽しめるかと思う。

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ブラックホーク・ダウン

ブラックホーク・ダウン
監督 リドリー・スコット
原作 マーク・ボウデン
製作 リドリー・スコット
ジェリー・ブラッカイマー
出演者 ジョシュ・ハートネット
ユアン・マクレガー
音楽 リサ・ジェラード

『ブラックホーク・ダウン』は、2001年に公開されたアメリカの戦争映画。

監督はリドリー・スコット、プロデューサーはジェリー・ブラッカイマー、主演はジョシュ・ハートネット。

ソマリアでおこった壮烈な「モガディシュの戦闘」がテーマになっている。

モガディシュの戦闘とは?

モガディシュの戦闘(モガディシュのせんとう)は、1993年10月3日、ソマリアの首都モガディシュにおいてアメリカ軍とソマリア民兵とのあいだで発生し、のちにアメリカがソマリア内戦介入から撤収するきっかけとなった戦闘である。

戦闘の激しかった地域の名を取って「ブラック・シーの戦い」とも呼ばれる。

Wikipediaより引用

史実を元にしているので、物語性やドラマ性は低め。

ザックリ解説するとアメリカがソマリアの内戦介入するのに「1時間くらいでサクッと片付けられるだろう」と兵を投入したものの、予想以上の抵抗にあって味方が殺されまくる話って感じだ。

題名になっている『ブラックホーク』とは、アメリカの軍用ヘリコプター。

敵に追撃されて墜落してしまう。「ブラックホークが墜落しちゃって、さあ大変」って話なので映画の題名が『ブラックホーク・ダウン』と言う訳。

民兵の怖さ半端ないって!

ローン・サバイバー』を観た時も『アメリカン・スナイパー』を観た時も思ったのだけど、プロとして教育されていない民兵の強さは半端ない。

アメリカ兵は「しっかり教育・訓練されていてメッチャ強い」って設定だけど、数の暴力と死に物狂いでの攻撃で、それこそタコ殴り状態で殺されまくる。

ただただ怖い。

普通の感覚で観ていると「いくら命令されても、あんなところで戦うなんて嫌だわ」としか思えないのだけど、兵士達は「仲間を救うために戦うんだ(キリッ)」とばかりに戦いへと身を投じていく。

だけど、実際の戦争はそんな感じなんだろうな……とも思うのだ。

訓練されていない民兵が超強いのも、女子供であっても武器を手に戦うのも、結局のところ「死にたくないから」「自分達の生活や仲間を守りたいから」なのだ。

アメリカ兵が「仲間を救うために行く」と言うのも納得出来る。

平等に殺されていく人達

『ブラックホーク・ダウン』の特徴は「ヒューマンドラマを徹底的に排除したところ」にあると思う。

一般的な戦争映画では多少なりとも「俺、この戦争が終わったら結婚するんだ」的なヒューマンドラマが入ってる。

ほとんどの戦争映画では主要人物の人生の背景が描かれていて「なんで、こんなイイ奴が死んじまうんだよ」と言う流れになるはずだけど『ブラックホーク・ダウン』に登場する兵士達はみんな平等。

平等にザクザク殺されていく。この平等さ加減は本当に怖い。

反戦映画ではないはずだけど映画を観た後は「戦争嫌だな」「戦争なんて、しちゃ駄目だよね」と思ってしまう。もしかしたら、そこがこの映画の狙いなのかも知れない。

「面白いのでオススメです。是非観てください」と言えるタイプの映画ではないけれど、気になる方は覚悟を持って観て戴きたいと思う。

ちなみに私は視聴した後、ものすごく疲れて、その夜は悪夢にうなされました。

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