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愛国少年漂流記 宮脇修 集英社

なんとなく面白そうな予感がして手に取ったのだが、激しくイマイチだった。

浅田次郎『シェヘラザード』や、吉村昭『大黒屋光太夫』が面白かったので、航海物や漂流物といった海洋浪漫な気分だったのだが、あまりにも事実重視でドラマ性に欠けていたのだ。

作者の少年時代を書いたものらしく、小説というよりも、個人の書いた自伝(葬儀の際に自費出版で配るような本)のようで正直面白くなかったのだ。

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愛国少年漂流記

太平洋戦争の最中、仏領インドシナの「南洋学院」へ向かう一団があった。

敵潜水艦の魚雷攻撃で南シナ海を迷走する輸送船団。次々と僚船が波間に消えてゆく“死のバシー海峡”。ようやくたどり着いた国際都市サイゴンでは南国の眩しい自然と異国情緒の新鮮な暮らしが待っていた。やがて学徒入隊してラオスのジャングルに分け入るが…。

戦乱の南方アジアを10000キロも遍歴する少年の目を通して、激動の時代と心の成長を描いた物語。

アマゾンより引用

感想

流石に『葬式で配る自伝』は言い過ぎたかも知れないけれど読ませる色気が無さ過ぎだった。こんなに面白い事実と、設定があるのに、面白くなく書くのもある意味スゴイ。

唯一「いいなぁ」と思ったのは、飢餓状態になった少年達に差し入れられた一房のバナナがとても美味しそうだったということ。

強い日差しを浴びて、木の上で熟したバナナはさぞ美味しかったことだろう。もっとも、飢餓状態で食事をしたら、どんなものだって美味しかっただろうけど。

それにしても、私は、この作品以上に、バナナが美味しそうに表現されている作品に出会ったことがない。

あと、強いてもう1つあげるとするなら、帝王丸のコックの職人っぷりが印象的だったということくらいである。

海の男ってのは、それだけで格好良く見えるから不思議だ。演歌の歌詞の主人公だってたいてい海の男だし。板子一枚下は地獄というあたりに、心が揺さぶられるのだろうなぁ。

あまりにもイマイチだったので、何年もしないうちに物語は忘れてしまうだろうけれど、あの美味しそうなバナナはきっと忘れないと思う。私にとっては、ただそれだけの1冊だった。

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白い木蓮の花の下で
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