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大黒屋光太夫 吉村昭 毎日新聞社

吉村昭が得意としている漂流記ものだった。

大黒屋光太夫は多くの作家がテーマにしていて、井上靖の書いた『おろしや国酔夢譚』が有名どころ。

私は吉村昭が好きなので身贔屓がバリバリ入っているけれど、『おろしや国酔夢譚』よりは、ずっと地味づくりだっだが『大黒屋光太夫』のほうが面白いと感じた。

もちろん、どちらが面白かったかなんて事は好き嫌いがあるので、一刀両断で決め付けるわけにはいかないけれど。

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大黒屋光太夫

 

ザックリとこんな内容
  • 天明2年(1782)、大黒屋光太夫達が乗った舟は遭難。ロシアへと流れ着く。
  • 沖船頭だった光太夫ら十七人の一行は、飢えと寒さに次々と倒れる。
  • 苦難の末、光太夫達は女帝エカテリナに謁見し帰国を請願するが……。

感想

ただひたすらに、直向に「故郷に帰りたい」と努力を惜しまない男の姿には胸を打たれるものがあった。

私はこれから先の人生で漂流すここるとなんて、ありゃいないだろうけれど、この作品は単なる漂流記ではなくて「逆境の中を好きぬく男達の記録であり、「人生だって漂流に似ているんじゃないろうか」というメッセーセージが伝わってくるような気がしたのは、私の思い込みだろうか?

諦めてはいけないのだ。どんなことであっても。

吉村昭の作品は、やはり面白い。読む価値は充分過ぎるほどあると思う。

「もしも自分がそういう立場に立たされたら」とシュミレーションてみるのも面白いと思う。

とても辛い事に遭遇したとき、自分を律し続けるのは、並大抵の事ではない。

そう考えてみると、光太夫達の生き様は胸に迫ってくるものがある。そして生き残った人達の地味に暮らしたという晩年も興味深い。

読み終えた後、登場人物達に惜しみない拍手を送りたいような、そんな素敵1冊で、あらため再読してみたいと思う。

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白い木蓮の花の下で
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