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あおい 西加奈子 小学館文庫

大阪のスナックで働く26歳の主人公と恋人との同棲生活を描いた作品。と他2編収録。表題作は恋愛小説とも成長小説とも受け取れる。

ひと言で言うと……無理だった。40歳のオバチャンには無理な作品だった。

物凄く今風だし、若い人の恋愛を描いた作品としてはよくできていると思うのだけど、根が糞真面目な私には受け入れがたい作品だった。

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あおい

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小学館
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27才スナック勤務の「あたし」と、おなかにへたくそな地図を彫っている3才年下のダメ学生・カザマくんは同棲して4か月。

ゆったりとしたリズムにどっぷりと浸かった生活をしていた「あたし」は、ある日、妊娠していることに気づく。

そして、気がつけば、長野のペンションへの短期バイトを決め、そのバイト先からも逃げ出し、深夜、山のなかで大の字になって寝っころがってしまう。

そのとき、「あたし」の視野に、あるものが飛び込んでくる。

アマゾンより引用

感想

主人公も恋人も実に駄目な人間なのだ。文学とか小説は素晴らしい人間を描くのが目的ではないので駄目人間が主人公なのもアリだと思うし「むしろ駄目っぷりが素敵」と思える事もある。

しかし、現役で子育てをしている身としては安易な妊娠だけはどうしても受け入れ難い。

目いっぱい自堕落に暮らしていて「好きな人の赤ちゃんがお腹にいる幸せ」なんてのを語られても、現役で子育てをしている身としては「あ~。子育ては現実ですから。その調子で産んで、放置したり虐待したりしないでくださいね」としか思えないのだ。

嫌な話だけれど実際多いのだ。ニュースにならない程度でも、出来ちゃった婚(あるいはシングルマザー)で出産して、碌に子育てしない親って。

そんな親を見て、日々ムカついているだけに「こういう恋愛も素敵。憧れちゃう」とは、とても思えない。

前回読んだ『地下の鳩』は面白かったけれど、前回の作品に「子ども」は絡んでこなかった。

登場人物達は、あえて「駄目な生き方」を選んでいるようだったし、ある種の諦めとか気だるさとかが良い味を出していたけれど、妊娠と言う生々しい物を出してしまったがゆえに「駄目でもいいじゃない」とは思えなくなってしまったのだ。

生きるって生活だから、フワフワした感情だけでは成り立たない。

もしも私が10代でこの作品に出会っていたなら随分と感想が違ってきたとは思うのだけど40歳の私には到底受けいられなかった。

前回が面白かっただけに期待が外れて残念な1冊だった。

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白い木蓮の花の下で
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