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ちびくろさんぼ ヘレン・バンナーマン 岩波書店

本好きの方なら『ちびくろ・さんぼ』って絶版じゃなかったっけ?……と思われることでしょうが、ごめんなさい。絶版本です。

現在は、形を変えたりして『ちびくろ・さんぼ』のバリエーション本が出版されていますが私が好きなのは岩波書店版の『ちびくろ・さんぼ』です。

絶版だって分かっていながら、あえて書いてみることにしました。

ちなみに絶版の『ちびくろ・さんぼ』も古書店だと入手は可能のようです。

岩波書店の『ちびくろ・さんぼ』は復活して入手出来るようになっています。
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ちびくろ・さんぼ

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本書は、1953年に岩波書店から発売され、1988年に絶版になるまで、日本中のこどもたちに親しまれていた絵本です。

その後も復刊を望む声は多くありましたが、なかなか実現はされませんでした。

小社でも検討に検討を重ねた結果、その内容や文章表現に何らの差別は無いと判断し、復刊することにしました。 (とらとバターの話のみ収録されています)

アマゾンより引用

感想

『ちびくろ・さんぼ』は黒人差別問題が持ち上がって、絶版になった訳ですが灰谷健次郎氏などは「チビクロサンボを面白いと思う子供は馬鹿」というような辛辣なコメントを書かれたりして『ちびくろ・さんぼ』好きの私としては「そこまで言うこと、ないと思うけど……」とて悲しい思いをしたものでした。

実際、差別云々といいはじめると問題の根っこは深いかと思うのですがその国の言語によって、言葉のニュアンスや受け取り方は違ってくると思うのです。

なんでも、かんでも禁止するのは「臭いものに蓋をするだけで根本解決にはならないと思うのですが……

私は『ちびくろ・さんぼ』は、『ちびくろ・さんぼ』である必要があると思います。

この作品は、海外の童話を日本語に翻訳したものですが日本語のリズムが上手く生きているところに魅力があると思うのです。

ちびくろさんぼの御一家の名前は、主人公のちびくろさんぼにはじまってちびくろまんぼ、ちびくろじゃんぼ、ちびくろうーふ、ちびくろむーふ……と口に出して言ってみた時に、とても楽しい印象を受けるのです。

きわめつけは「ちびくろさんぼ の さんぽ」だと思います。このフレーズは人形劇などでは歌まで作られています。

新しい服や靴をを買ってもらって、おさんぽに出掛ける場面。

恐ろしいトラの対決と、トラがバターになってしまうくだり。トラのバターで、ホットケーキを作って食べるラスト。

どのエピソードも楽しくて、特にラストの場面では「ホットケーキが食べたいなぁ」と思ってしまうのではないかと思います。

また、この作品はトラのバターでホットケーキを焼く話が有名ですが、ちびくろ・さんぼには双子の兄弟がいて彼らがワシにさらわれたのを、お兄ちゃんが助けにいく……という話も収録されていてこちらも、かなり面白いです。

そしてこちらもラストは「ごちそう」になっています。

絵本が子どもに与える影響の大きさが理解できないわけではありません。

しかし、海外の絵本の翻訳物といっても、ほとんどが白人か、動物が主人公の中で有色人種が主人公の絵本で異例の大活躍をしていることを思うと広い世界観を養うためにも『ちびくろ・さんぼ』は必要だと思うのです。

この文章を書くために、再読してみたのですが、やっぱり面白いです。

トラのバターって、どんな味なのだろうか? などと思いながら、いい年した大人なのにホットケーキが食べたくなってしまいました。

絶版になってしまったのが、残念でたまらない1冊です。

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