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書評

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蕁麻の家 萩原葉子 新潮文庫

詩人、荻原朔太郎の長女である萩原葉子の自伝的小説。三部作になっていて、私は完結編とも言える『輪廻の暦』から入り、それが非...

パ・ドゥ・シャ 猫のステップ 萩原葉子 集英社

70歳になる萩原葉子がダンス教師に恋をする話だった。一応「マネキン人形の足」に語らせてみたり、手紙っぽい形で書いてみたり...

輪廻の暦 萩原葉子 講談社文芸文庫

今年は、まだ20ばかりしか日にちが過ぎていないにも関わらず今年のベスト3には入るだろうと思うほど大当たりの本に出会えて嬉...

ラジオ・エチオピア 蓮見圭一 新潮社

私の場合、不倫物って読後の感想がバシッと2つに分かれてしまう。「なんだかんだ言っても所詮、不倫じゃないの」となるか「不倫...

拉致と決断 蓮池薫 新潮社

随分と前に図書館へリクエストしたのが今頃になって手元に届いた。北朝鮮に拉致されて帰国した蓮池薫さんの書いた『拉致と決断』...

我、食に本気なり ねじめ正一 小学館

題名から推察出来る通り、食べ物のことを書いたエッセイだった。食べ物好きとしては、見過ごせないと思ったのだけど、ちっとも共...

荒地の恋 ねじめ正一 文藝春秋

この小説を読んでみて1番の感想は「詩人とか小説家って人種は芸術家としては素晴らしいかも知れないけれど、人としては最悪だね...

二十三年介護 ねじめ正一 新潮文庫

二十三年間、夫を介護した母親と、その息子の手記である。母親の手記に息子が文章を付け加える形式になっていてる。母親は文筆家...

ジャンピング☆ベイビー 野中柊 新潮社

外国人の元・夫と、死んだ猫の墓参りに行く女の話だった。ドラマがあるかと思いきや、よくよく考えると、たいした事件も起こらず...

皿の上の人生 野地秩嘉 光文社文庫

一流の料理人(正確に言うなら料理に携わる人)達の人生を綴ったノンフィクション。ちょっとしたルポなのだけど、16人の料理人...

ぞうって、こまっちゃう クリス・リデル 徳間書店

最近「本は買って読む派」から「図書館で借りて読む派」に以降しつつあるのだが図書館に行く「いもなら買わないけど好きなジャン...

慟哭 貫井徳郎 創元推理文庫

お久しぶりのミステリー。ミステリーは苦手だけど、この作品は面白く読めた。幼女殺人と得体の知れない新興宗教という、今時な感...

下手に居丈高 西村賢太 徳間書店

『アサヒ芸能』に連載していたエッセイをまとめたエッセイ集。小説と違って、気の抜けた文章でサクサク読めた。ファンなら読んで...

一私小説書きの日乗 西村賢太 文藝春秋

題名の通り、作者、西村賢太の日常生活が淡々と綴られた作品だった。日記文学に分類されるものだと思う。何を食べ、何をして、誰...

寒灯 西村賢太 新潮社

西村賢太の作品を読むのはこれで2冊目。初めて読んだ芥川賞受賞作も面白かったけれどこの作品もそれに勝るとも劣らぬ面白さだっ...

苦役列車 西村賢太 新潮社

「凄い物、読んじゃった」のひと言に尽きる。最近の芥川賞受賞作にはガッカリされられてばかりだったけれど、この作品は芥川賞を...

小野寺の弟・小野寺の姉 西田征史 幻冬舎文庫

作者の西田征史はシナリオライターで『小野寺の弟・小野寺の姉』は映画原作本とのこと。パッっとしない独身の姉と、パッとしない...

あおい 西加奈子 小学館文庫

大阪のスナックで働く26歳の主人公と恋人との同棲生活を描いた作品。と他2編収録。表題作は恋愛小説とも成長小説とも受け取れ...

地下の鳩 西加奈子 文藝春秋

大阪の繁華街を舞台にした恋愛小説。表題作他1編。「根の暗い大阪」が描かれていて予想外に面白かった。田舎から大阪に出てきて...

ごんぎつね 新美南吉 ポプラ社

童話を読むのに季節なんて関係ないと思うのだけど「きつね」が主人公の童話は秋から冬にかけて読みたいと思ってしまう。この作品...

中世を旅する 奇跡と愛と死と 新倉俊一 白水社

小説でもエッセイでもなくて、お勉強系の本である。新倉俊一はフランス文学を研究している大学教授。その道では有名なのかどうか...
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