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ジャンピング☆ベイビー 野中柊 新潮社

外国人の元・夫と、死んだ猫の墓参りに行く女の話だった。

ドラマがあるかと思いきや、よくよく考えると、たいした事件も起こらず、話も進まずで、フランス映画ちっくな雰囲気だった。

日本の作品だと岩井俊二の系列と、ちょっぴり似ているかも知れない。

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ジャンピング☆ベイビー

愛猫・ユキオの命日に、鹿の子は三年前に別れた夫・ウィリーと共に墓参りに行く。

鎌倉駅から江ノ電に揺られて。初夏の海と青空、潮風が、ほろ苦くも輝かしい、遠い日々へと二人を誘う。そして数えきれないほどの思い出が、色鮮やかによみがえる。

過ぎた時間は還らない。けれども、私たちは、生きてゆく―。人生と命への温かな肯定に満ちた、小説の素晴らしさを満喫させる名篇。

アマゾンより引用

感想

さほど面白いとも思えなかったのだが、語り部にもなっているヒロインに感情移入することが出来たので、そこそこ楽しめた。

最高にウケたのは「私なんかは性格が可憐じゃないだけに、せめて着る服くらいは可憐でありたいと思っちゃうもんね」という一節。そして、ヒロインはさらに語る。「これじゃあ、ただのガラッパチじゃないのって思うの」と。

こういう台詞を口にする女性というのは2通り。

実は可憐な乙女なのだが、心底奥ゆかしいがゆえに虚勢を張ってしまうタイプと、中心軸からまともに「ガラッパチ」なタイプと。

この作品のヒロインは紛れもなく後者だと思った。ちなみに私も後者である。だから感情移入できたのだと思う。

しかし元・夫や、夫の新しい妻が外国人である必要はなかったんじゃないかと思った。

作者は翻訳なんかにも手を出している人なので、そうしたかったのは分からなくないけれど中途半端に外国人を投入したことによって、主題がボケてしまったような印象を受けた。

日本人同士で、ジメジメした感情を交わしていったほうが映えたのではないか……と。

台詞まわしなんかは、なかなか洒落ていて良いとおもうのだけど、読み物としてはイマイチだったよう思う。

もう少し楽しませくれなければ「読んで良かった」とは思い難い。正直言って、ひねりの足りない作品だと思った。

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白い木蓮の花の下で
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