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パ・ドゥ・シャ 猫のステップ 萩原葉子 集英社

70歳になる萩原葉子がダンス教師に恋をする話だった。

一応「マネキン人形の足」に語らせてみたり、手紙っぽい形で書いてみたりしているけれど、くどすぎるほど「70歳の女の恋」の話である。

私は恋をするのに年齢なんて関係ないと思っているけれど、この作品はいただけなかった。あまりにも感情が生々しくて吐き気を催してしまうほどだったのだ。

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パ・ドゥ・シャ 猫のステップ 萩原葉子

ダンスの先生のあなたに──生徒である私が、捨てられていたマネキン人形の足の私が、猫の私パ・ドゥ・シャが、想いをたくした“切手のない手紙”。

かろやかに綴る愛の連作小説。

アマゾンより引用

感想

「相手のことが好き」という感情だけなら読めたのだろうが、うんざりするほど嫉妬心が強いのだ。若さへの嫉妬、あるいは恋する相手に近づいてくる女性達への嫉妬など。

「あんたなんか大っ嫌い」という感情と「年はとっているけれど私の方が、ずっといい女よ」という感情が文章にぶちまれられている感じ。

人間って生き物は、何歳になっても恋をしたり嫉妬をしたりするのだなぁ……という意味においては、よく書けているとは思うのだけど。

輪廻の暦』を読んだときにも「作者は、感情のうねりがキツイ人だなぁ」と思ったものだが、この作品でも同じことを思った。

感情の奔放さで言うなら、瀬戸内寂聴や宇野千代と通じるところがあるように思う。そもそも作家という職業をしている人達は、概してそんなタイプの人が多いのかも知れないけれど。

激しやすくて、自尊心が強くて……草臥れている時に読むものではない。

70歳にして激しいダンスが踊れるほど元気であるというのは羨ましい限りだが、この作品を読んでいると「年をとるのもいいものだ」とは思えなかった。

老人がみな萩原葉子のようなタイプだとは思わないのだが。年をとることで人間として成長する部分も多いだろうが、変わらないこともあるのだと思ったりした。

面白いとか、面白くないとかいうレベルでなくて「私にはいただけない」作品だった。作者と同世代の人が読めば、どんな感想になるのだろうか? なんとなく気になる。

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白い木蓮の花の下で
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