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輪廻の暦 萩原葉子 講談社文芸文庫

今年は、まだ20ばかりしか日にちが過ぎていないにも関わらず今年のベスト3には入るだろうと思うほど大当たりの本に出会えて嬉しくてならない。

図書館で借りた本なのだが、これは迷わずお買い上げ決定。今まで、どうして読まなかったのかが不思議なくらいにハマってしまった。

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輪廻の暦

離婚を戦いとり、1人息子と妹を抱えた生活は窮迫するが、嫩(ふたば)は書くことに生きる光明を見出していく。

そんな折り、かつて幼い嫩を捨てて駆け落ちした母を捜して引きとった。こんどは母のわがままと気紛れに翻弄され、執筆時間を奪われる日々が始まる――。

凄絶な苦闘の半生を毅然と描き切った自伝的長篇3部作「蕁麻の家」「閉ざされた庭」につづく完結篇である。

アマゾンより引用

感想

萩原葉子は、かの荻原朔太郎の長女。

二世作家で活躍している人も多いが、私は基本的に二世作家は好きではない。毛嫌いしているわけでもないのだが、一世のファンだったりする場合は、どうしてもファンの欲目が入ってしまって冷静な目で判断できなくなるだけに「大好き」というのを控えているに過ぎないのだが。

だが、しかし私は1冊読んだだけで萩原葉子のファンになってしまいそうな予感がする。

ものすごく上手い文章とか、キレのある文章という訳ではないのだが力いっぱい叩きつけられた文字……というような力のある文章だと思う。

私小説ということで、自分の感情を目一杯注いだこともあるだろうが女性として、人間として共感の持てる部分が多くて主人公の気持ちにシンクロしながら、物語を生きることができた。

決して綺麗ではないという部分が人間臭くて面白かった。

老いた母親の面倒をみるくだりは、他人事とは思えなくて手に汗握って、貪り読んだ。宇野千代や瀬戸内寂聴から色気を抜いたら、こんな感じかなぁ……という印象。久しぶりに「私小説を読む楽しみ」を堪能したように思う。

この作品は三部作の完結編であり萩原葉子の老境が描かれているのだがこれは、ぜひとも一部、二部も読まねばならないと思った。

一部から読んでも面白いと感じるかどうか今から読むのが楽しみである。

それにしても講談社文芸文庫……文庫で1300円は高過ぎる。高くても手元においておきたいほど、どっぷりハマった1冊だった。

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白い木蓮の花の下で
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