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メタモルフォシス 羽田圭介 新潮社

芥川賞の候補となった表題作『メタモルフォシス』と他1編。ちどちらも「SM」と言う特殊なテーマを扱った作品だった。

「SM」とか、倒錯した世界に興味の無い人は読まなくても良い作品だと思う。私はむしろ「どんと来い!」なので、それなりに面白かった。

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メタモルフォシス

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その男には2つの顔があった。

昼は高齢者に金融商品を売りつける高給取りの証券マン。一転して夜はSMクラブの女王様に跪き、快楽を貪る奴隷。よりハードなプレイを求め、死ぬほどの苦しみを味わった彼が見出したものとは――

芥川賞選考委員の賛否が飛び交った表題作のほか、講師と生徒、奴隷と女王様、公私で立場が逆転する男と女の奇妙な交錯を描いた「トーキョーの調教」収録。

アマゾンより引用

感想

羽田圭介は初めて読む作家さんなのだけどグイグイ読ませる力のある人だと思う。ここ最近、まったく読書が出来ていなかったのに、面白くて一気読みしてしまった。

倒錯した世界を書いているのだけれど、文章に癖がなくて意外とドロドロしていない。同じようなネタを村上龍が書いたら「オウッ…」って気持ちになったと思う。

それなりに面白かったけれど、このテの作品を読む時に求める「カタルシス」は得られなかった。

承転結で言うなら「起承転」までは面白いのだけど、いかんせん「結」がどうにもこうにも。その尻すぼみ感たるや!

私は河野多惠子の書くSMの世界が大好きなのだけど、河野多惠子のの場合は直接的な表現は少ないながら、脳みそが痺れるような作品が多い。

それに対してこの作品は途中までは面白いのだけど、魂にグイッっと食い込んでこないのだ。途中がそこそこ面白かっただけにもったいなくてならない。

もしかしたら、作者の羽田圭介は本気でSM好きって訳じゃないのかもな…と思ってしまった。

羽田圭介の書く作品は後味悪い物が多いらしいのだけど、この作品に限って言うなら、そこまで後味は悪くない。

羽田圭介はまだ若い作家さんとのこと。これからどんな作品を書いていくのか、ちょっと興味があるので、またチェックしてみようと思う。

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白い木蓮の花の下で
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