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ハルカ・エイティ 姫野カオルコ 文藝春秋

作者とは長い付き合いで「処女三部作」の第一作目から熱視線を送っていたので、この作品が2005年度の直木賞候補になった時は、読んでいないうちから「直木賞を取らせてあげたいなぁ」と思っていた。

結果的には落選したのだけれど、読んでみて「これで直木賞は無理だったよねぇ」と思った。

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ハルカ・エイティ

ザックリとこんな内容
  • 姫野カオルコの描くNHK朝ドラ的大河小説。
  • 物語の時代は大正から昭和にかけて。
  • 見合い結婚で大阪に嫁ぎ、戦後を生き抜いた女性の女の一生。

感想

ハルカという女性が主人公で、戦前~戦後が舞台になっているのだけど、作者の文体が時代背景に合っていなかったと思う。

物事を斜めから見る視線や、なんでも笑いのネタにしたり、独特の感覚で時事をぶった斬ったりするところが「戦争」という重い時代には合わなかった気がする。。

作者の文章は、あくまでも「現代」のものだ。

自分の価値観を知らない世界で展開するのは勘違いも甚だしいと思うのだ。厳しいことを言うようだが、コアなファンがついて独特の語り口調を「姫野式」などと、おだてられて、ちょっと思い上がっているのではないだろうか。

主人公のハルカは魅力的だったけれど、物語として破綻していると思う。

何もかもが「ありえない」設定なのだ。

もっと漫画ちっくに描いてくれていれば、それでも納得できたのだけど。作者はこの作品を「広い世代に読んで欲しい」と思っていたようだが、いったいどういう意図でもって、そう思ったのか激しく謎だ。

軽くて読みやすくて独特の語り口なら何でもOKって訳じゃない。

好きな作家さんなだけに残念に思った。今後に期待したいと思う。


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