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「う」の作家

50音順の分類で「う」に属する作家の作家の書いた本の感想です。

50音別作家一覧はこちら

作家名・作品名等で検索出来ます
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花まみれの淑女たち 歌川たいじ 角川書店

歌川たいじの作品を読むのはこれが2冊目。 はじめて読んだ『やせる石鹸』が猛烈に面白かったので、新作が出たら読みたいと思っていたのだ。 ただ『やせる石鹸』に続く2作目は母親とトラウマを描いた作品らしく、イマイチ読む気になれなかった...

やせる石鹸 歌川たいじ 角川書店

文句なしで面白い作品だった。もしかしたら2015年に読んだ本の中でナンバーワンになるかも知れない。 歌川たいじははじめて読む作家さんなのだけど、グイグイ引き込まれる文章と圧倒的な面白さにやられてしまった。 物凄く熱い……暑苦しい...

ボロ家の春秋 梅崎春生 講談社文芸文庫

最近、軽い目の本……もとい、私がサクサクと読めるタイプの本が続いていたので「ちょっと真面目なのをいっとく?」と思い立って選んだ1冊だった。 典型的な純文学と、エンターティメント系の小説に優劣があるとは思っていないが、生粋の純文学は読み...

地の蛍 内海隆一郎 徳間書店

戦時中、炭坑を開発するために東京を離れて地方にやってきた主人公と、彼を支える人達の物語だった。 炭坑と言っても石炭ではなく「亜炭」の炭坑。 この小説を読むまで、私は「亜炭」なんてものがあるのを知らなかった。亜炭は石炭より威力は劣...

人びとの坂道 内海隆一郎 彌生書店

うーむ。これはイマイチいただけなかった。 ごく普通の人々の、ごく普通の生活を扱った短編集なのだけれど、なにげに上滑りで重松清を彷彿させるような感じだった。 理屈の上では筋が通っているのだけれど「なんか違う」と思ってしまったのだ。...

大樹の下に 内海隆一郎 徳間書店

「結婚したい」と思ってしまった。 こんな人となら所帯を持ってみたい。手鍋提げても嫁ぎたい……なんて思うほど主人公が格好よかったのだ。 昭和黎明期が舞台の小説で、主人公は心正しくて腕っぷしの良い男だ。職業は俥夫。人力車を引くのがお...

魚の声 内海隆一郎 集英社

マイブーム内海隆一郎3冊目は短編集だった。 『○○の声』という題名ばかりの短編集。たとえば『風の声』とか『祈る声』とか。じっさいの意味で使う「声」よりも、むしろ第六感とか、ムシの知らせとか言うような、ちょっぴり不思議な声が多かった。 ...

義兄弟エレジー 内海隆一郎 実業之日本社

ヤクザは嫌いだがヤクザ物語は好きだ。 私はいわゆる「Vシネマ」ってのを観たことがないけれど「Vシネマ」ファンの気持ちは分かるような気がする。 私も「極妻」とかは好きだし。 戦争は嫌いだが戦争をベースにもってきた物語が好きな...

大づち小づち 内海隆一郎 河出書房新社

ものすごく久しぶりに「安心して読める小説」に出会ったような気がする。「さぁ、私の腕に飛び込んでおいで」と言われて「じゃあ遠慮なく」と飛び込んでいったような感じ。 もちろん、その懐は広くて深いのだ。 こんなに安定感のある小説は最近...

百鬼園随筆 内田百間 新潮文庫

内田百間とは、かの夏目漱石のお弟子さんである。 コアなファンが多い作家さんのようだけれども私は、ほとんど読んだことがなかったのでニュー・ジャンルの開拓……といった感じだった。 じつは私。恥ずかしながら漱石先生は、ちょっと苦手だっ...

爺爺ライダー 薄井ゆうじ アートン

題名惚れして手に取った1冊。 爺さん達が、バイクだのユンボだの車椅子だのに乗って走っているイラストの表紙がなんとも魅力的。 高級老人ホームの閉館により、行き場を失った爺さん達がバイク(他の乗り物含む)で走るという話。ちょっと、あ...

樹の上の草魚 薄井ゆうじ 講談社文庫

私はもう薄井ゆうじファンを名乗っても良いかも知れない……と思うほどに、薄井ゆうじの作品を追っているのだが、今回はいただけなかった。 心情的についていけないと言うか、軽く憤りを感じたと言うか。 樹の上の草魚 ペニスのことなんて、...

満月物語 薄井ゆうじ ハルキ文庫

面白かった。薄井ゆうじの書く「愛の形」は、私の身体にピッタリ馴染む。 ちょっと不思議な話を書く作家さんだとは思っていたけど、今回の作品を読んで確信した。薄井ゆうじは愛を書く小説家なのだ……と。 満月物語 二十年以上も会っていな...

水の年輪 薄井ゆうじ 岩波書店

すごいよ薄井ゆうじ。この読書録では私が1番愛している遠藤周作と冊数で肩を並べてしまったではないか。 遠藤周作は読書録をはじめる前に、ほぼこコンプリートしているので読了数では圧倒的に№1なのだが、読書録をはじめてから読んだ作家さんだと、...

星の感触 薄井ゆうじ 講談社文庫

本は理屈で読むよりもハートで読んだ方がいい……というのが持論なのだが、この作品は理屈で読んだ方が面白いように思う。(もちろんハートを置き去りにしても良いという訳ではない) 毎度同じみの薄井ワールド。最初の一行を読めば、オチの想像はつく...

午後の足音が僕にしたこと 薄井ゆうじ 光文社文庫

最近は、すっかりどっぷり「薄井ゆうじマニア」になりつつあるのだけれど、この作品はイマイチいただけなかった。 作品自体が良いとか悪いとかいう以前に、どこが面白いのか、あるいはどこを味わえば良いのかさえ理解できなかったのだ。 例える...

社長ゲーム 薄井ゆうじ 講談社

面白くてワクワクしながら読み進めてしまった。 薄井ゆうじのセンスって好きだなぁ。文章の組み立てが良いのだと思う。知らず知らずのうちにグイグイと引き込まれてしまうのだ。まさに「貪り読む読書」をさせれらたという感じ。 社長ゲーム ...

創生紀コケコ 薄井ゆうじ マガジンハウス

今回読んだ『創生紀コケコ』はイマイチだった。 毎度お馴染みのファンタジーなのだが、さっぱり訳が良からなくて。『ストックホルムの鬼』よりは面白かったけれど『イエティの伝言』ほどは楽しめなかったという感じ。 この作品で6冊目のチャレ...

イエティの伝言 薄井ゆうじ 小学館

うーむ。面白かった。文句なしに良かった。恋愛小説……ってわけではないのだけれど「愛」の描かれ方が、ものすごくツボだった。 「だよね。だよね」と何度も頷き、しみじみ感じいってしまったのだ。愛……といっても、人間とイエティの愛だけれど。 ...

12の星の物語 薄井ゆうじ アクセス・パブリッシッグ

童話と呼ぶには、あまりにも大人向けだし、短編小説と呼ぶには、あまりにもメルヘンだし……という物語が12個はいった短編集。いちおう12星座にまつわる題名がついているのだが、その内容12星座とまったく関係がない。12星座は「人間」や「物」よりも...

ストックホルムの鬼 薄井ゆうじ マガジンハウス

『ストックホルムの鬼』は『新刊ニュース』に連載していた『ひとり鬼』を改題したミステリー作品。 サッパリと、わけの分からない話だった。 面白くなかったかと言えば、そうでもないような気がするのだけれど、どうにも喰えない話と言うか。 ...
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