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ピンクの神様 魚住直子 講談社

若い女性が主人公の物語を集めた短編集。ジャンルとしてはYA(ヤングアダルト)に入るのだと思う。

私はヤングアダルトというジャンルが大嫌いなのだけど、これは素直に楽しめた。

魚住直子作品は読書録には書いていないものの、以前読んだことがあり「特に面白くも無いな」と思っただけに、こんなにハマってしまったのは自分でも吃驚だ。

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ピンクの神様

年齢も職業も性格もバラバラの女性たちが主人公の7つの物語。

共通点は、みな周囲の同性との関係に悩んでいるということ。この本は、ちょっと不器用な人、人間関係に悩んだことがある人たちにとって、きっと心優しい“女友達”になってくれる。

講談社児童文学新人賞作家が初めて大人の女性に贈る珠玉の短編集。

アマゾンより引用

感想

すごく高評価を出してしいる訳だが、すべての作品が良かったのではなくて私が胸を鷲掴まれたのはその中の『卒業』という作品。

主人公は高校を卒業して消防士になった女性。変則勤務のために今まで中の良かった友人と会い難くなり、なんとなく疎外感を感じていて、その上仕事も空回りしていて悶々としている…という設定。

結果だけ言うと、彼女は自分でその壁を乗り越える。読後感は極めて爽やか。気持ちの良いハッピーエンドである。

どうして私がこの作品にハマってしまったかと言うと、いま私自身が置かれた立場が主人公と重なるからだと思う。

私は主人公よりもずっとオバサンだし、専業主婦で主人公とは全く違う環境にいる。

だけど「今までと違う世界に飛び込んでジタバタしている」という点では彼女と同じ。

仕事を辞めて専業主婦になり育児に専念している私の心情と、彼女の心情がピタリと合わさってしまったのだ。

上手くいかないことの苛立ちや、おいてけぼり感。慣れない環境への戸惑い。それらがリアルに描かれていて「ウッ」っと胸に迫ってきた。

何よりも主人公が自力で、壁を乗り越えたところにグッっときた。人が成長するって、こういうことなんだなぁ……とシミジミ感慨に耽ってみたりして。

個人的には良かったのだけど客観的に見るならヤングアダルト特有の「軽さ」があるのは否めない。

ビックコミックオリジナルあたりで漫画化したら丁度良いかなぁ…と言う印象。

ありがちと言えば、ありがちだと思う。しかし自分にとって良いと思える作品と出会えたのは嬉しいことだ。

私にとっては心に残る良い1冊だった。

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白い木蓮の花の下で
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