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人びとの坂道 内海隆一郎 彌生書店

うーむ。これはイマイチいただけなかった。

ごく普通の人々の、ごく普通の生活を扱った短編集なのだけれど、なにげに上滑りで重松清を彷彿させるような感じだった。

理屈の上では筋が通っているのだけれど「なんか違う」と思ってしまったのだ。説教臭さが漂っていたところも好きになれなかったし。

雑誌に連載していた作品とのことだけど、どうにも通り一遍感が凄い。

本当に文章の上手い作家さんは短編小説で真価が発揮されると言うけれど、なんとなく納得。

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人びとの坂道

いつも同じ夢を見る。子どもの頃に見たくても、見られなかったサーカスの夢を…。

さまざまな人間模様を鮮やかに掬いあげ、人生の哀歓をしみじみと描いた、珠玉の短篇集。

日本ダイナースクラブの『シグネチャー』誌の連載作品。

アマゾンより引用

感想

全部が全部面白くなかった訳でもないので、面白かった作品だけピックアップして書き出しておこうと思う。

老母と暮らす50歳の男を描いた『漬物自慢』は、けっこう好きだった。

身につまされる部分があるというか。私自身が独身なのと、結婚の予定もキッパリないということから「50歳独身」の設定に、やたらと感じるところがあったのだ。

しかも主人公は男だてらに漬物を漬けるのが趣味という風変わりな男性。「真面目に生きてきたんだろうなぁ」と想像できるような人物に、情け容赦ないストーリーを持ってきたあたりが妙にツボだった。

しみじみと哀しく、薄ら寒いところが上手い。

『ジューンブライド』と『親子連れ』も、良い話だと思ったのだがこちらは、今一歩届かない感じ。

浅田次郎っぽい人情譚なのだが、臭さの匙加減を間違ったという印象を受けた。

人情ものは手加減なしで「臭すぎる」ほど臭い方が良いように思う。控えめにすると、かえって臭さが目立ってしまうような気が。

私の中の「内海隆一郎ブーム」も、そろそろ落ち着いてきたような気がする。

最初に読んだ作品がツボだったので、続けて読んでみたけれど『大づち小づち』以上にグッとくる作品には出会えなかったなぁ。

たくさん作品のある作家さんなので、気が向いたら、またぼちぼちと追いかけてみようと思う。

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白い木蓮の花の下で
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