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"浅田次郎"

哀愁的東京 重松清 角川文庫

重松清、なんだか今までと作風が違っていて、ちょっと吃驚した。浅田次郎ちっくと言うか。胡散臭さのベクトルが変わっちゃった気...

ワン・モア 桜木紫乃 角川書店

6編からなる連作短編恋愛小説集。主人公は30歳以上の大人ばかり。色々なタイプの話があったけれど、ちょっと苦い目の作品が際...

家族芝居 佐川光晴 文藝春秋

老人達が暮らすグループホームの中で起こるドタバタ人情劇を描いた作品。アングラ芝居をやっていた役者上がりの男と、彼を慕う会...

よろずお直し業 草上仁 徳間デュアル文庫

時間を巻き戻す……という方法でもって壊れた「物」を修理する「よろずお直し業」を営む主人公の旅を描いた短編連作集。一話完結...

世界の中心で、愛をさけぶ 片山恭一 小学館

良い意味において、期待を裏切られてしまった。はじめて手にとった片山恭一の作品は「なんだか知らないけど薄っぺらくて屁理屈満...

ボロ家の春秋 梅崎春生 講談社文芸文庫

最近、軽い目の本……もとい、私がサクサクと読めるタイプの本が続いていたので「ちょっと真面目なのをいっとく?」と思い立って...

人びとの坂道 内海隆一郎 彌生書店

うーむ。これはイマイチいただけなかった。ごく普通の人々の、ごく普通の生活を扱った短編集なのだけれど、なにげに上滑りで重松...

大樹の下に 内海隆一郎 徳間書店

「結婚したい」と思ってしまった。こんな人となら所帯を持ってみたい。手鍋提げても嫁ぎたい……なんて思うほど主人公が格好よか...

義兄弟エレジー 内海隆一郎 実業之日本社

ヤクザは嫌いだがヤクザ物語は好きだ。私はいわゆる「Vシネマ」ってのを観たことがないけれど「Vシネマ」ファンの気持ちは分か...

走るジイサン 池永陽 集英社

通勤電車だったにも係わらず、うっかり、泣いてしまうそうになった1冊だった。こういう体験は『朗読者』ベルハント・シュリンク...

コンビニララバイ 池永陽 集英社

はじめて手に取った池永陽の『走るジイサン』に、ぞっこん惚れてしまったので、期待に胸を膨らませて読み始めたのだが、今回の作...
本の話

2009年の読書総括

今年は、ここ10年のうちで最も読書量が少ない年となってしまった。現在、私は2歳になる娘を育てている。出産した際「子育てが...