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哀愁的東京 重松清 角川文庫

重松清、なんだか今までと作風が違っていて、ちょっと吃驚した。

浅田次郎ちっくと言うか。胡散臭さのベクトルが変わっちゃった気がする。

まぁ、とやかく言うほどのものでもないのだけれど、どの作家さんを読んでも同じ……ってのは、いささか残念な気がする。

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哀愁的東京

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「今日」の哀しさから始まる「明日」の光を描く連作長編。

フリーライターの仕事で進藤が出会った、破滅を目前にした起業家、人気のピークを過ぎたアイドル歌手、生の実感をなくしたエリート社員……。

東京を舞台に「今日」の哀しさから始まる「明日」の光を描く連作長編。

アマゾンより引用

感想

作品自体はまぁまぁ良かった。

「哀愁」と銘打っているだけあって、負け犬っぽい人が沢山出てきて味わいの深い作品に仕上がっている。時代遅れのピエロとか、元・覗き部屋で働いていた女性とか。

重松清が自身を投影していると思われる主人公も、ほどほどに駄目な感じで好感が持てた。たぶん私が彼らに好感を持ったのは、私も確実に「そちら側の人」だからだと思う。

黄昏へと向かって行く世代……と言うのだろうか。

黄昏時には遠いけど、頂点は既に過ぎ去って、生きることの寂しさなんかを感じ始めた頃合。こういう感じの話も悪くないと思う。

渋過ぎず、輝き過ぎず。世代的にどっちつかずで中途半端な時期なのだと思う。

色々と吹っ切れないところがあったり、そうかと思えば諦めきっている部分もあったり。結局のところ人は幾つになっても迷ってしまう生き物なのだと思う。

いつもの重松清にしては、いつもとは違う方向だったので、かなり面白く読んだのだけどオチの付け方はイマイチだった。

あんな風に体裁よく、偽善的にまとめてしまったら、せっかくの「ちょい枯れ感」が台無しである。

浅田次郎のように、最初から最後までぶっちぎりで綺麗事を並べた方が、いっそ潔い気がする。

詰めの甘さが残念でならない。最後まで淡々とまとめてくれたら、けっこう好みの作品だったのに。

不満な部分は沢山あったが、ほどほどに面白い1冊だった

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白い木蓮の花の下で
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