綿矢りさ

意識のリボン 綿矢りさ 集英社

拍子の可愛さに図書館でジャケ借りしてきた。作者は2003年に『蹴りたい背中』で芥川賞を受賞しているのでお若いけれど、すでに中堅作家さんって印象。WEBには1冊しか感想を上げていないのだけど、他にも数冊読んでいる。感想を書いていないのは面白い...
若竹千佐子

おらおらでひとりいぐも 若竹千佐子 河出書房新社

文藝賞受賞作にしてデビュー作。なんと作者は63歳。文藝賞史上最年長での受賞とのこと。私は個人的に文学新人賞は若い人に出して欲しいと思っている。出版不況の今、文章で食べていくのは難しいと聞く。作家として活躍してくれそうな人には出来だけ早く箔を...
渡辺優

自由なサメと人間たちの夢 渡辺優 集英社

ちょっと脳みそが煮詰まっている時期だったので、ラノベ風の表紙を見て「これなら軽く読み流せるかな」と思って手に取った。初挑戦の作家さん。前知識ゼロで挑んだのだけど、予想外に面白かった。 表題作と表題作の続編。その他5作品が入った短編集。...
綿矢りさ

インストール 綿矢りさ 河出書房新社

女子校生作家の作品というから、どんなにチャラチャラした話だろうとドキドキして読んだのだが、想像していたよりもシンプルで面白かった。良い意味でも悪い意味でも「正統派小説」という印象。新しいとか勢いよりも「そこそこ上手い」って部分の方が先に立つ...
渡辺淳一

シャトウ・ルージュ 渡辺淳一 文春文庫

私は作者のことを、ずっと「スケベ作家」だと思っていた。不倫とか、セックスとか、そういうことばかり書いている人(初期の医療物は除く)だというイメージがあった。だが、しかし。どんな道でも究めれば大家となるらしい。この作品はスケベながらも、面白か...
渡辺淳一

キッス キッス キッス 渡辺淳一 小学館

先人達のラブレターを集めた書簡集。ラブレターの原本に、恋人達のエピソードを添えて作者の解説が入っている。日記フェチ・書簡フェチを自称する本読みにとってはヨダレものの1冊だと思う。書簡好きでなくても、読書が好きな人なら、名だたる文豪の書いた恋...
若山慧子

忙しい人こそ料理は上手い 若山慧子 小学館

NHK『今日の料理』の元プロデューサーが書いたエッセイ。『今日の料理』の撮影話や、そこで出会った料理人達の話、働く主婦として暮らしてきた自分自身の料理についての話など、料理好きの人間にとっては読み応えのあるエッセイだった。 テレビの料...
若竹七海

遺品 若竹七海 角川ホラー文庫

美術館や博物館が大好きな人なら、そこそこ面白読める作品だと思う。なにしろ主人公が「学芸員」なのだ。ゆえあって、ある女優(作家でもある)の私設資料館の学芸員におさまったところから物語ははじまっていく。彼女の遺品(資料館的には資料)を整理してい...
若合春侑

海馬の助走 若合春侑 中央公論新社

作者の作品はエロ抜き、かつ普通の言葉で書いた物の方が面白いんじゃないかと思う。初めて読んだ作者の作品がエロでも昔言葉調でもないのに、かなり良かったので他の作品にも手を出すようになった……というキッカケが、好き嫌いに大きく影響しているとは思う...
若合春侑

蜉蝣 若合春侑 角川書店

SM小説だった。この作品を一般書の間に並べるのは、いかがなものだろうか……と思った。図書館で普通に並べちゃっていいのだろうか? 批判しているのではなくて「秘め事」も何もあったものじゃない……と嘆いているだけである。斉藤綾子の小説を読んだ時と...
若合春侑

腦病院へまゐります。 若合春侑 文藝春秋

ものすごく油ギッシュな作品だった。自己主張が激しいと言うべきか。作者のデビュー作と言うことだけど、なるほど「私はこんなに書けるんです」という叫びが迸っているような印象を受けた。ぶっちゃけた話、けっこうクドイ。これがベテラン作家さんが書いた文...
若合春侑

無花果日記 若合春侑 角川書店

私。主人公が「17歳女子」である作品は、まずもって好きになれない傾向がある。世間の人は、どうして「17歳」って年頃の物語が好きなんだろう? あれほど自意識過剰で、馬鹿で、傲慢で、そのくせ自信がなくて「あんたは世界の王様か?」と言いたくなよう...