さ行

佐藤愛子

九十歳。何がめでたい 佐藤愛子 小学館

佐藤愛子と言えば直木賞受賞作の『戦いすんで日が暮れて』をはじめ、何冊か読んでいるはずなのに、感想を書くのはこれがはじめて。HPを立ち上げる前に読んだ作品って、よほど気に入っている訳でもなければ書いていないらしい。 私の中で佐藤愛子は「...
さくらももこ

ももこの21世紀日記〈N’06〉さくらももこ 幻冬舎

図書館に「さくらももこ追悼コーナー」が出来ていたので、なんとなく手に取って読んでみた。 私にとってさくらももこは好きでも嫌いでもない作家さん。 アニメや漫画の『ちびまる子ちゃん』で一世を風靡した人ではあるけれど、読書的に語るなら...
桜木紫乃

無垢の領域 桜木紫乃 新潮社

『ホテルローヤル』で直木賞受賞後、小説家として脂ノリノリな印象のある桜木紫乃。新しい作品が出れば気になるし、読んでいない過去作品も追いかけているのだけど、今回の作品は正直言ってイマイチだった。比較的、当たり率の高い作家さんと言う印象があるの...
住野よる

君の膵臓をたべたい 住野よる 双葉社

題名のインパクトで出版された時にギョッっとした覚えがある。その時は「私、ちょっとカニバリズムとか無理なんでパス」と思っていたのだけれど、後から恋愛ものらしいと聞き「なるほど…あえてあんな題名を付けたのか」と関心した記憶がある。図書館のオスス...
瀬尾まいこ

ファミリーデイズ 瀬尾まいこ 集英社

作者のファン…って訳でもないのに、うっかりエッセイにまで手を出してしまった。ツイッターで評判が良さげだったので「そんなに評判が良いなら読んでみようかな」と。子育てエッセイともご家族エッセイともつかない感じのエッセイ集。読んでいて好感のもてる...
佐々木丸美

花嫁人形 佐々木丸美 創元推理文庫

本を読むにもその作品によってしっくりとくる季節があって、佐々木丸美の作品は断然冬に読むものだと思う。作者はすでに故人なので新しい作品は望めないけれど、北海道出身の作家さんで雪と少女とロマンティックを書かせたら彼女の右に出る人はいないと思う。...
さかなクン

ギョギョギョ!おしえて! さかなクン さかなクン 朝日学生新聞社

朝日小学生新聞の連載をまとめた作品。児童書だけど娘ではなく夫と私が読むために図書館で借りてきた。夫はアーケードのクイズゲームが趣味なのでジャンルを問わず雑学が多い方か良いらしく、毎週私がサラッっと読めそうな雑学本を数冊選んで図書館で借りてき...
桜木紫乃

砂上 桜木紫乃 角川書店

凄く面白かった。今年読んだ本の中で間違いなくベスト3に入るほどに。人生に行き詰まった中年女性が作家デピューするまでの経緯を書いた物語。ネタバレ全開で感想を書くのでネタバレが苦手な方はご遠慮ください。 主人公はシングルマザーに育てられ結...
最果タヒ

十代に共感する奴はみんな嘘つき 最果タヒ 文藝春秋

題名に惹かれて手に取った。切れっ切れでグッとくる題名だと思う。しかし最初に断っておく。私は40代の正直者なのでこの作品には1ミリも共感出来なかったし、面白いとも思わなかった。 悔しいけれど自分の老いを感じさせられる作品だった。主人公は...
西原理恵子

女の子が生きていくときに、覚えていてほしいこと 西原理恵子 角川書店

巷で大変評判が良いので読んでみた。本の内容は題名が全てと言って良い。作者が自分の娘に伝えたい事が切々と書かれている。私は西原理恵子の事が好きでも嫌いでもないけれど、正直「そこまで役立つ本かな?」と疑問に思ってしまった。最初に謝っておきます。...
桜木紫乃

氷の轍 桜木紫乃 小学館

北海道を舞台にしたミステリ作品。80歳になる元タクシー運転手の殺人事件にまつわる物語。殺人事件を追うことで様々な人間の過去が浮き彫りになってくる。ミステリと言っても、殺しがどうのこうのと言うよりも親子関係、人間関係の物語って感じ。私は知らな...
新野剛志

優しい街 新野剛志 双葉社

主人公は探偵。ある実業家から行方不明になった娘を探して欲しいと依頼を受けて物語が始まる。ツイッターが深く関わる話なので、ツイッターをしていない人だとピンとこない部分があるかと思うのだけど、ツイッターを楽しむ人達の中には本来のアカウントとは違...
坂木司

肉小説集 坂木司 角川書店

完全にジャケ借り。この表紙、インパクトあり過ぎだ。 関西に住んでいると肉と言えば牛肉なんだけど、関東では豚肉とのこと。あとがきでも「関西に住んでいたら牛で書いていた」と作者自身が語っていた。だけど豚肉、美味しいよね。ロース...
西條奈加

刑罰0号 西條奈加 徳間書店

題名になっている刑罰0号とは死刑に代わる制度として考案されたシステム。被害者の最期の記憶を取り出して、加害者へ移植する事で加害者への贖罪を促す…と言うもの。このテの発想はたぶん他にもあったと思う。筒井康隆だったっけか? SFかホラーの短編で...
澤村伊智

ずうめの人形 澤村伊智 角川書店

夏はホラーと成長小説が読みたくなる。どちらも凄く好き…って訳ではないけれど、日本の夏はホラーが似合うし、子どもは夏に成長する。読書と言えば秋ってイメージが強いけれど、夏の読書も良いものだ。 ホラー小説を読むのは久しぶり。ホラーってジャ...
桜木紫乃

裸の華 桜木紫乃 集英社

最近、夏の疲れで心身共グダグダだったのだけど、あまりにも面白くてイッキ読みしてしまった。今年読んだ本の中でベスト5入は確実だ。久しぶりに「早く続きが読みたい」と思える作品だった。主人公は元ストリッパーの女性。足の怪我と加齢によりストリッパー...
雀野日名子

笑う赤鬼 雀野日名子 双葉社

初めて読む作家さん。『笑う赤鬼』と言う題名に惹かれて予備知識無しで手に取った。『ないたあかおに』をイメージしている事は容易に察する事が出来る訳で、表紙の団地を見るからに「これは不幸の匂いプンプンですよ!」と思わず鼻息が荒くなってしまった。双...
瀬戸内寂聴

求愛 瀬戸内寂聴 集英社

お久しぶりの瀬戸内寂聴。御年94歳とのこと。書店で大々的に宣伝されているし、94歳になってもいまなお現役で書かれている事に敬意を表して手にとってみた。瀬戸内寂聴はって正直言うと「お騒がせ婆さん」ってイメージがある。好きな作品もあるけれど、お...
坂井希久子

ハーレーじじいの背中 坂井希久子 双葉社

現代の小説において「じいさん」と「ばあさん」は黄金アイテムだと思う。世の中、なんだかんだ言って自分の祖父母が好きな人って多い気がする。世の中には喰えない年寄りがわんさかいて「老害」なんて言葉があるくらいなのに、小説に登場する「じいさん」と「...
新野剛志

戦うハニー 新野剛志 角川書店

初挑戦の作家さん。実は図書館の新刊コーナーで並んでいるのを見て、最近気になっている新庄耕の新作と勘違いして借りてしまったのだ。しかし、じっくり見てみたら「新」しか合っていないではないか。まぁ、それはそれで…って事で読んでみたものの全く面白い...