住野よる

君の膵臓をたべたい 住野よる 双葉社

題名のインパクトで出版された時にギョッっとした覚えがある。その時は「私、ちょっとカニバリズムとか無理なんでパス」と思っていたのだけれど、後から恋愛ものらしいと聞き「なるほど…あえてあんな題名を付けたのか」と関心した記憶がある。図書館のオスス...
雀野日名子

笑う赤鬼 雀野日名子 双葉社

初めて読む作家さん。『笑う赤鬼』と言う題名に惹かれて予備知識無しで手に取った。『ないたあかおに』をイメージしている事は容易に察する事が出来る訳で、表紙の団地を見るからに「これは不幸の匂いプンプンですよ!」と思わず鼻息が荒くなってしまった。双...
諏訪哲史

ロンバルディア遠景 諏訪哲史 講談社

感想を書くのがものすごく難しい作品。「頑張って文学っぽい作品を書きたいのです」とい意気込みは強く伝わってきた。だが支離滅裂で訳が分からなかったし、その支離滅裂っぷりはちっとも面白いと思えなかった。 登場人物は詩誌の編集者と美形の少年詩...
鈴木朝子

百六歳のでゃあこうぶつ 鈴木朝子 新潮文庫

「百歳の双子のおばあちゃん」として、すっかり有名になり百七歳で亡くなられた、成田きんさんの食生活の記録で写真と、短いエッセイで構成された作品である。 「隣りの芝は青い」という言葉ではないけれど人が食べているものというのは、何故だか美味...
杉本章子

春告鳥 女占い十二か月 杉本章子 文藝春秋

時代小説は苦手なのだけど「面白い」との評判を聞いて手に取ってみた。なるほど面白かった。時代劇を見ているような…あるいは時代劇風の漫画(浮浪雲とか…)を読んでいるような感覚で読め進めることが出来た。時代小説初心者でも楽しめる作品だと思う。 ...
杉原美津子

老いたる父と 杉原美津子 文春文庫

老齢の身で離婚をした父と母を見つめた娘の手記……という触れ込みだったが痴呆症のため特別養護老人ホームに入所した父の生活と母にいての想いと、作者自身の内的な葛藤と精神生活が、ごった煮のように詰め込まれていて、非常に読みにくい作りになっていた。...
杉浦昭嘉

エレクトメンズ・パレード 杉浦昭嘉 朝日新聞出版

売れない役者をしながら介護の仕事をする主人公の成長と障害者の性について書いた物語。なんだかすごく「いいもの読んだ」という気持ちにさせられたのだけど、今のところ(2009年8月現在)巷ではそれほど評判になっていないのが不思議だ。 物語の...
菅原千代志

アーミッシュ もう一つのアメリカ 菅原千代志 丸善ブックス

アメリカのアーミッシュについて書かれたルポ本。最近、我が家(と言うか私の住んでいる地域)はエホバの証人の訪問が激しくて、その反発からか、ふとアーミッシュの事を思い出して手に取ってみた。 アーミッシュはキリスト教の一派で電気を使わず、自...
須賀敦子

トリエステの坂道 須賀敦子 新潮文庫

「須賀敦子は、どうして嫌われないんだろう?」ということについて、いつも不思議に思っていた。嫌味のない美しい文章を書く人ではあるけれど、それだけが理由だとは思えなかったのだ。どんなに素晴らしい作品でも、万人に好かれるなんてのは土台無理だと私は...
須賀敦子

霧の向こうに住みたい 須賀敦子 河出書房新社

作者の未収録エッセイを集めたエッセイ集。これは私の思い過ごしかも知れないけれど、読書好きの女性で「須賀敦子って大嫌い」って人に出会ったことがないような気がする。もちろん「なんか気に食わない」って人もいるだろうけれど、なんだかんだ言って人気作...