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ザビエルとその弟子 加賀乙彦 講談社

最近、ついつい読みやすい本にばかり流されがちだった。

「頑張って読まなきゃ」って雰囲気がある作品を避けていたのだけれど、やはり「頑張って読まなきゃ」な感じの作品ってのは、それ相応に良いものだと思った。

難解とまではいかないまでも、鼻歌交じりで読む本ではない。

ちゃんと読まないとついていけず、読んでいる途中も行きつ戻りつ…だった。

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ザビエルとその弟子

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感想

学校の教科書でもおなじみのフランシスコ・ザビエルと、その弟子達の物語。久しぶりに宗教ネタの小説を読んだけれど、かなり面白かった。

三浦綾子的な「キリスト教万歳」な話ではなくて、屁理屈満載。そして、多くの日本人が持っているであろう「日本人的宗教観」に沿った形になっていて、ぐいぐい引き込まれてしまった。

遠藤周作にも通じるところがあるのだけれど、それとはまた違う感じ。

遠藤周作よりも厳しい印象を受けた。「弾劾している」と言ったら良いのだろうか。遠藤周作が、キリスト教の中のどうしようもない問題点を、あえて「責めない」形をとっているとしたら、作者はあえて突っ込んでいっているように思う。

屁理屈的にも面白かったし、聖人と崇められるザビエルが、自分にとって、いっとう身近な存在であった弟子達の不幸の源だった……ってことろが、とても面白かった。

これは正しい人が良い人ではないという見本だと思う。

感情的になって読むと、ザビエルが悪者のように思えてくるから不思議だ。そして不肖の弟子が不憫でならなくなってくる。

自分自身が信じている宗教について「あえて」ここまで書けるって凄いと思う。

骨太で読み応えのある作品を読めて幸せに思った。

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白い木蓮の花の下で
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