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裸の華 桜木紫乃 集英社

最近、夏の疲れで心身共グダグダだったのだけど、あまりにも面白くてイッキ読みしてしまった。

今年(2016年)に読んだ本の中でベスト5入は確実だ。

久しぶりに「早く続きが読みたい」と思える作品だった。

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裸の華

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ザックリとこんな内容
  • 主人公は元ストリッパーの女性。足の怪我と加齢によりストリッパーを引退して、札幌でストリップ小屋とは違う、ダンスショーを見せる店を開く。
  • 主人公の店にダンサーに応募してきた20代の女性2人と、バーテンダー、そして主人公の4人が織りなす物語。

感想

主人公は40代。主人公が育てるダンサーは20代。ダンサーの女性はそれそれ性格が違っていて2人とも実に可愛らしい。

主人公とダンサー達は「店主と従業員」ではなく「踊る」と言う事を通して師弟関係を築いていて、師は弟子を慈しみ、弟子は師を尊敬しているとろにグッっときた。

主人公も、弟子2人も生きることに起用じゃないところが、愛おしく思えて「頑張れ!」と応援しながら読み進めた。

ネタバレはしないけれどハッピーエンドなので安心して読んで戴きたい。

池井戸潤的な大団円ではないけれど、良いラストだった。作者の情熱が伝わってくるような熱い作品だった。

手放しで絶賛したいところだけど、残念なところが一箇所だけあるので記しておきたい。

作者の作品を何冊か読んきて、ずっと感じていたのだけれど、作者は女性を描くのが滅法上手いのに、男性描写はイマイチなのだ。

上滑りと言うか、ハーレクイン・ロマンス的と言うか。特に「イイ男」がテンプレ過ぎて残念。この作品にもテンプレ的イイ男が登場する。

確かにイイ男なのだけど、どうにも血が通っていない感じがして勿体無い。スキが無いと言うか、遊びが無いと言うか。

この作品はダンサーが主人公なのでイイ男はそれほど重要ではないのだとは思うのだけど「惚れてまうやろ」なイイ男が登場したら完璧だったと思う。

……などと、駄目出ししてみたものの面白い事に間違いは違いない。夏の疲れを吹き飛ばしてくれるような、熱の篭った作品だった。

余談だけどストリップ関係と言うことで、坂上琴『踊り子と将棋指し』と合わせて読むとより楽しめると思う。

1年に2冊も面白いと思えるストリッパーが登場する作品に出会えるなんて、ちょっと凄い。

共通点はストリッパーが登場するって事だけで、それぞれ方向が違っているのだけど、どちらの作品も面白いので自信を持ってオススメしたい。

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白い木蓮の花の下で
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