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ななつのこ 加納朋子 東京創元社

芝居の中で演じられる芝居のことを「劇中劇」と言うならば本の中に書かれている本は、なんと言うのだろうか?

この作品は『ななつのこ』という本の作者と、読者が文通するという、ちょっぴり変わったスタイル。

ちょっぴり変わった出来事について本の作者と読者が推理していく物語。主人公は本好きの女子大生。短編を繋げて、1つの作品にする方式をとっている。

本好きとしては、主人公が本好きってだけでも嬉しいもので「むふふふ」と口元を緩めながら読んでしまった。

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ななつのこ

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短大生の入江駒子は『ななつのこ』という本に出逢い、ファンレターを書こうと思い立つ。

身辺を騒がせた〈スイカジュース事件〉をまじえて長い手紙を綴ったところ、事件の“解決編”ともいうべき返事が舞い込んだ!

こうして始まった駒子と作家のやりとりが鮮やかにミステリを描き出す、フレッシュな連作長編。

アマゾンより引用

感想

文章は爽やかで読みやすいし、気持ちの良い話が多かった。オチがありきたりで、読め読めだという欠点をのぞけば、よく出来た……優等生過ぎるほどの作品だと思う。

この作品を読んで、気分を悪くする人はいないんぢゃないかと思うくらい。ただよく言えば、優等生。悪く言えば八方美人的な印象があり、あまりにも優等生で、爽やか過ぎるので、かえって胡散臭く思ってしまった。

なにげに北村薫の胡散臭さに通じるところがあるかも知れない。

面白いと思うのだが、私には好きになれない世界である。

ただ「好きになれない」というのは今の年齢の私なら……というのが前提である。中学生の頃に読んでいたら、確実にハマっていただろう。

中学生の私なら出来杉君のような、登場人物に恋してしまったに違いない。だけど今は駄目なのだ。

あまり優等生で真面目な大人が正論を知たり顔で「自分より目下」の人間に語るというシュチュエーションは胡散臭さ全開としか思えないのだ。

もっとも、これは私がひねくれているから、そう思うのかも知れないけれど。

ただ、物語自体は、かなり私の好みだった。加納朋子の作品は初めて読むのだけれど、たぶん他にも読むだろうと思う。

そして「やっぱり好きになれないなぁ」とか言っているような気がする。もうちょっと若い頃に出逢いたかったなぁ……と思った1冊だった。

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白い木蓮の花の下で
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