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フライ,ダディ,フライ 金城一紀 講談社

もしからしたら、はじめて読んだ『GO』よりも好きかも知れない……と言うほどに胸を熱くして読んだ作品だった。

やはりらむやはり金城一紀は「外向き」な題材の方が向いていると思う。こういうエンターティメント性が高くて、分かりやすい作品は文句なしの二重丸だ。

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フライ,ダディ,フライ

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鈴木一、47歳。いたって平凡なサラリーマン。ただし家族を守るためならスーパーマンになれるはずだった。そう信じていた。あの日が訪れるまでは―。

一人娘を不良高校生に傷つけられ、刃物を手に復讐に向かった先で鈴木さんが出会ったのは―ザ・ゾンビーズの面々だった!

脆くも崩れてしまった世界の中ではたして鈴木さんは大切なものを取り戻せるのか。ひと夏の冒険譚がいま始まりを告げる。

アマゾンより引用

感想

娘が不当な暴力(性被害とかでなく純粋な暴力)で傷つけられて、その復讐に燃える平凡なサラリーマンのお父さんと、在日韓国人の朴君ひきいる落ちこぼれ軍団がタッグを組んで、爽やかな「報復」をする物語。

私は基本的に暴力反対派だが金城一紀の描く喧嘩の作法は嫌いではない……というか、むしろ好きだと言っても過言ではない。

ノリもテンポも良かったし、盛り上がり部分で使われた「カセットテープ」のネタなどは、お姉ちゃん、うっかり電車でいってしまいそうになった。

作者ってば「熱い男」を描かせたら上手い人だなぁ。男尊女卑は嫌いだが、こういう男に守られる女ってのは幸せだよなぁ…ん……などと思ってしまうくらい、かっこいい連中だったのだ。

中年サラリーマンがバスに乗る時に感じる儀式めいた「スターティングメンバー」のエピソードも良かった。

金城一紀は、そこそこ若いだろうに、いいところに観察眼がある。分かる分かる。そういうのって。

平凡というのは矮小に見えて実は偉大なのだ。そう思う。じつに、そう思う。

「ありえない話」であり「夢見たいな話」ではあるけれど、登場人物達に愛と敬意を捧げたい……そういう素敵な作品だった。

青臭くて、暑苦しくて、素敵な彼らに拍手を!

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白い木蓮の花の下で
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