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夫のカノジョ 垣谷美雨 双葉文庫

題名を見て「なるほど。夫が不倫して苦悩する主婦の話ね」と思って手に取ったのだけど、題名からは想像出来ないようなコメディだった。

2013年にドラマ化されていたようだけど、ドラマを観る習慣が無いので全く知らなかった。

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夫のカノジョ

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ザックリとこんな話
  • 『夫の彼女』を文庫化をする時に『夫のカノジョ』に改題。
  • 2013年10月に川口春奈主演でテレビドラマ化。
  • 夫の浮気に悩む主婦と、浮気相手の若い女性の中身が入れ替わるif小説。

感想

中身が入れ替わる…と言うと最近は『君の名は。』がヒットしたけれど、あのノリをイメージすると良いかと思う。

主人公の主婦は真面目な性格。若い女性は妻と正反対で軽くヤンキー入ってる感じで敬語を使えないタイプ。それぞれ自分の生活を大事に持っているので「お互いを演じよう」と約束する。

読みやすい文章で物語がどんどん進んでいくのでアッっと言う間に読めてしまった。軽いめの作品を読みたい時にオススメしたい。ストレスなくサクサク読めると思う。

ほどほどに面白かったのだけど、個人的にはちょっと物足りない感じ。

蓋を開けてみると登場人物達が全員「いい人」だったのだ。ハッピーエンドなので安心して読めるものの「えっ? そんなに上手いこといく?」と首を傾げたくなってしまうエピソードが多々あった。

「コメディなんだから細かいことは気にすんな!」って話ではあるのだけれど、題名が題名なだけに肩透かしを食らってしまった感が半端ない。

ただ垣谷美雨の作風自体は嫌いじゃない。

この作品以外にも共通して言えることだけど垣谷美雨の作品を読むと「人間っていいな」と言う気持ちにさせられるのが良いと思う。

特に女性を描くのがとても上手い。桐野夏生が女性の闇の部分を描く作家だとしたら、垣谷美雨は女性の光の部分を描く作家だと思う。

ただこの作品の場合は綺麗事が過ぎるように思ってしまった。

会社をテーマにしちゃったのは失敗だったと思う。いかんせんリアリティがなさ過ぎるのだ。これがPTAとか町内会とかの話だったら違和感がなかったのかも知れないけれど。

垣谷美雨の美味さは好きだけど、この作品はイマイチ好きになれなかった。他の作品に期待したい。

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白い木蓮の花の下で
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