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好きなひとができました 加藤元 PHP

題名だけちら見して借りてしまった作品。

図書館で借りたので帯はなくて、題名だけ見て「初恋とかそんな感じのハートフル作品かな?」くらいに思って手に取ったのだけど、初恋どころか方向性が違っていてビックリ。

「好きなひとができました」と言ってと次々と恋人を取っ替え引っ替えする男の物語だった。

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好きなひとができました

「好きな人ができたから」。これほど人を傷つける残酷な言葉があるだろうか……。

人から「好き」と言われるたびに次から次へと女性とつきあい、すぐに「好きなひとができた」と言って、別れを告げる男、神崎登吾。彼はなぜそのような行動を取るのか。

彼になぜ女たちは魅かれるのか。そして彼に捨てられた女たちの心情は?

神崎登吾に運命を捻じ曲げられた男たち女たち、かつての友人、親戚たちの証言から、徐々に彼の正体が浮き彫りになっていく。

して、諦めきれず執拗に彼を追い続けるある女、影のようになぜか彼につきまとうある男が引き起こす決定的な事態とは!?

アマゾンより引用

感想

販売された時にについていた本の帯には「衝撃と慟哭のミステリー」とあったようだけど、正直そこまでの作品ではないと思う。

「なるほどなぁ」くらいには思うものの、衝撃的でもなければ泣きの要素は1つもない。

昨今は本が売れないそうなので、少しでも沢山売りたいと言う出版サイドの気持ちは分からなくもないけれど、いくらなんでも煽り過ぎだ。

要するに幼少期からちゃんとした愛情を受けたことがなく育った男がいて「愛し・愛され」の感覚を知らないまま大人になっちゃったものだから、歪な性格に育ってしまって周囲の人達を不幸にしていく…って物語。

残念ながら、特に新しいとは思えなかった。「世の中にはそう言う人って、実際にいるし意外と沢山いるよね」ってところ。

ただ、人を愛することが出来ない人の描き方は上手いと思った。

「あ~。なんか分かるわぁ。そう言う人いるわぁ」と、知っている人の顔を思い浮かべてしまった。

なので、珍しくないと言えば珍しくもないし、リアルと言えばリアルなのかも。

残念ながらこの類の人の生き方は治らない。

もし不幸にも関わってしまったら、とっとと見切りを付けて逃げた方が良いと思う。

私はラッキーなことにこの類の人と深く関わったことがないけれど、友人が酷い目にあったことがあるのを思い出してしまった。

この類の人を好きになっちゃ駄目だ。漏れなく不幸がついてくる。なので「どうしても」と言うなら、不幸に突っ込んでいく覚悟が必要。

なんだか話が脱線してしまったけれど、私の好みではない作品だった。

ただ好きな人がいるだろうな…とも感じた。

もしかしたら「この類の人」と付き合った経験のある人ならガツンと来るかもしれないな…と思う。

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白い木蓮の花の下で
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