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ひらひら 池永陽 集英社

ものすごく悪い言葉なのだけれど三文小説というのは、こういう小説を言うのかも知れない……と思った。

優しすぎてヤクザには向いていないと言われる男が主人公のヤクザ小説なのだが、どうにも矛盾が多過ぎて私には、いただけなかった。

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ひらひら

常巳22歳、腕っぷしが弱く、要領も悪い、お人好しのチンピラヤクザ。器量は悪いが、心やさしい年上の女・順子と同棲しながら、シンナー密売とパチンコでしのぐ毎日。

だが、伝説の博徒・腕斬り万治さんの出所を機に、本物の男になろうと心に決める。仁義にあつく、一本筋を通す仁侠道を歩むため、常巳の悪戦苦闘が始まった――。

町の片隅で必死に生きる落ちこぼれ達の姿が切なく胸に染みる物語。

アマゾンより引用

感想

優しくていい人が中学生にシンナーとか売るの?

なんて矛盾を書き出したらキリがなかったのだ。小説は、どこまでいっても作り物なので、どうしても矛盾は出でくるものだし、小説といっても、ジャンルや作風によっては「矛盾OK」な場合もある。

それにしても仁義ってものがあると思うのだ。筋を通してもらわなければ、まともに読んでいられない。

「お願いだから、ちゃんと書いてよ」と思わず呟いてしまった。いい人も、そうでない人も、人間の汚さも。いいかげんな形で書き流されてしまったような気がしたのだ。

ヤクザ用語がやたらと出てきたことや、指詰めの話に関しては、ちょっと新鮮な感じがしなくもなかったけれど、わざわざ小説で読むことはないな……というレベル。

『別冊宝島』のヤクザ特集を読んだ方がよほど面白いように思った。余談ではあるが、私は『別冊宝島』が大好きだったりする。

とても「いただけない」感じがする読み物なのに、その「いただけない感」が、たまらなく良いのだ。もっとも、シリーズによって面白さにバラツキがあるのも事実だけれど。

悪いことばかり書いていても面白くないので、そうでない話も書いておこうと思う。

物語に挿入される、ちょっとしたエピソードは、それ自体を生かしきれていない感があったけれど、悪くないと思った。

「人の気持ちが届かない」「気遣いが擦れ違う」なんて書き方は上手いと思った。

真面目さとオチャラケが1つの小説の中で融合できないとは言わない。ただ、この小説は完全に方向を間違っていたと思うのだ。

進むべき方向を見失ってしまった作品……という印象を受けた。

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白い木蓮の花の下で
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