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テンペスト (上 若夏の巻・下 花風の巻) 池上永一 角川書店

『テンペスト』は幕末の琉球王国を舞台にしたファンタジー。

琉球の歴史は全く知らないので、どこまでが史実でどこまでが作りごとなのか判断出来ないのだけれど、物語としては面白く出来ていたと思う。

しかし、あくまでも「物語としては」という但し書き付き。

個人的には、まったくいただけなかった。「面白かった」と言う人が多いので読んだのだけど、非常にガッカリさせられた。

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テンペスト

  

美と教養と見栄と意地が溢れる珊瑚礁の五百年王国は悩んでいた。

少女まづるは憧れの王府を救おうと宦官と偽り行政官になって大活躍。

しかし待ち受けていたのは島流しの刑だった――。見せ場満載、桁外れの面白さ!

見せ場は150回! 1800枚があっという間に終わります。

どんでん返しの連続の果てに琉球王国が迎えた衝撃の結末とは!? 宦官のヒロインの波瀾万丈な人生をジェットコースターに乗ったようにお楽しみください

アマゾンより引用

感想

男装のヒロインが活躍するというのは好みの設定だった。頭のいいヒロインが宦官として宮廷に入り込んだあたりは面白く読んだのだけど、その後がいけなかった。

宮廷を追われた後、女の姿に戻って皇帝の妾になるのはまだ許せたが、宦官時代の罪が許されてふたたび宮廷に呼び戻されたために、宦官と妾の1人2役をこなすという設定はいかがなものだろう?

いくらなんでもバレないってのは不自然過ぎやしないだろうか?

設定がぶっ飛んでいたのもさることながら、人間の描き方も気に食わなかった。

ヒロインの描き方があまりにも男性本位過ぎる。

物語の中でヒロインは想い人がいるにも関わらず、酷い方法で処女を犯されてしまうのだけど、拍子抜けするほどアッサリ立ち直ってしまうし、途中で子を産むのだけど、子を産んでもなお「母」ではなく「少女」のような思考しか身につけておらず、女性の目から見ると「?」としか思えないようなヒロインだったのだ。

現代人にも読みやすいように、あえて工夫したのだとは思うのだけど、育ちの良いお姫様が蓮っ葉を通り越して「馬鹿」としか思えないような言葉使いをしたり、やたら滅多にセックスを重視していたりするところもウンザリだった。

前半はそれなりに面白く読めただけに、後半の無茶な展開が勿体ないように思う。

エンターテイメントとして割り切って読むことが出来れば、それなりに楽しめるとは思うのだけど、好き嫌いが分かれる作品だと思う。私は、これっぽっちも好きになれなかった。

最近「面白い」と評判の本を手にとって外すことが多い。

ネットやなんかで面白いと聞くと、ついつい手が伸びてしまうのだけど、人の意見に飛びつくのは自重した方がいいのかも知れない。

自分の読書スタイルを考えなおす時期なのかなぁ……と考えさせられた1冊だった。

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白い木蓮の花の下で
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