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オネスティ 石田衣良 集英社

なんだか酷過ぎる話だ。私は好きだけど好き嫌いがキッパリ別れる作品だと思う。

「どんな秘密もつくらない。お互い大好きだけど、恋愛も結婚もしない」と約束する男女の幼馴染の物語。

小説の定番ネタとも言える「魂の双子」的な感じ。

結婚よりも強い結びつきを貫くとかロマンティックではあるけれど、周囲の人間からするとたまったものではない。

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オネスティ

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「どんな秘密も作らない。恋愛も結婚もしないけれど、心はいつも一番近いところにある。ほかの人を好きになっても、結婚しても、ずっと好きでいるけれど、赤ちゃんをつくるようなことはしない」カイとミノリは、幼き日に交わした約束を大切に守りながら成長していく。

そんな二人の関係は大人になってもずっと続いていき―。

人をどれくらい誠実に愛することができるのかを問う純愛的長編小説。

アマゾンより引用

感想

絵を描くのが得意だけど地味な少年カイと超絶美少女ミノリは家が隣同士の幼馴染。「結婚はしないけれどお互いがお互いの1番であり続ける」と言う約束をする。

実際、2人は最後まで約束を貫くのだけど「男女の友情」とはちょっと違う感じ。「恋愛じゃない」とは言うものの、これも1つの愛の形だと思う。

こういうのって、ちょっと憧れる。「約束を守る」と言う事がどんなに難しいかって分かるだけに。

人の心は変わりやすい。幼い頃の約束を貫くなんて出来るのだろうか?

「これは小説だからね」と言ってしまえばそれまでだけど、絶対的に信頼出来る人間がこの世にいるって素晴らしい事だと思う。それが例え離れ離れであったとしても。

当人同士の側に立って読むと究極の愛とも言えるロマンティックな話なのだけど、彼らに巻き込まれ側に立つとたまったものではない。

「そんな相手がいるなら恋人作ったり、結婚したりするなよ」と言いたい。もし私がパートナーにそんな扱いをされたら、それこそただではおかない。

きっと何をしでかすか分からないレベルで怒り狂って復讐を考えると思う。自分のことを1番に思ってくれない相手と結婚するなんてまっぴらごめんだ。

話の筋書きは全然違うのだけど、この作品のラストのくだりは連城三紀彦の『恋文』のノリと似ている気がする。

捨てられる妻が可哀想過ぎる展開とか「だけど約束しちゃったし」と知れっと幼馴染を選んじゃう夫の描写とか。

強烈過ぎる感情は周囲の人間を不幸にするものなのだなぁ……とつくづく思う。こういう人に巻き込まれたくはないけれど「小説」ならば大歓迎。

軽い文章なのどサクサク一気読みしてしまった。理不尽な恋愛物が平気な人なら面白く読めるかも知れない。

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白い木蓮の花の下で
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