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自虐布団 小池昌代 本阿弥書店

『自虐布団』は月間『俳壇』という雑誌に連載していた短編小説を集めた短編集。

どの作品も「言葉」を生業とする人や、あるいは言葉と深く関わって生きてきた人が主人公。

詩人だったり、腹話術師だったり、女優だったり。テーマが一貫している短編集って大好きだ。

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自虐布団

詩人、俳人、小説家、腹話術師、コピーライター、編集者、女優など、13人の“言葉師”たちの奇妙な物語。狂おしくもユーモラス、恐ろしくも哀しい連作短編集。

アマゾンより引用

感想

そして肝心の内容なのだけど……凄く良かった。

小池昌代は詩人としても有名な人らしいのだけど、これは詩人にしか書けない小説だと思った。

小説も詩も言葉を使って文章を作るものだけど、根本的に何かが違うように思う。

たとえば私は作文は得意だったけど、詩となると壊滅的に駄目だった。

詩は小説よりももっと直感的と言うか、本能的な読み物のように思う。この作品の中の小説達は小説と詩の中間点を彷徨っている感じ。

好き嫌いはあると思うけれど、私はかなり好きだ。

……と言うか好き過ぎて小池昌代にファンレター作家、漫画家への手紙。応援の形。を書きたいくらいの勢い。(小心者なのでファンレターを出すこともなく心の中で悶々としているのだけど)。

現実世界と精神世界との境界線が曖昧になっている作品が多いのだけど、小川洋子的なファンタジーではなくて、あくまでも現実世界に即しているのがとても良い。そして怖い。

この類の作品って、面白ければ面白いほど、美しければ美しいほど狂気を感じずにはいられない。

「戻ってこれない感」と言うのかな。取り返しがつかない感じが怖い。そんじょそこらのホラー小説よりも余程怖い。そして怖いのに読まずにはいられない不思議。

感性に走っているタイプの作品なので、ピンとこない人にはこれっぽっちも面白くないと思う。

でも「おっ!」と何か感じる物がある人なら、かなり楽しめるのではないだろうか。私は凄く楽しめた。

図書館で借りた本なのだけど是非購入して手元に置いておきたいと思う。

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白い木蓮の花の下で
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