親と子は別人格。
親子が似るとは限らないし子育て環境や親の教育がどうあったとしても子どもは子どもの育ちたいようにそだっていくんだなぁ…って事を娘が高校生になってから、改めて思い知らされている。
娘の通っている天王寺高校は生徒達は自転車だったり、徒歩だったり、電車だったりで登下校している。電車通学組は3つの鉄道会社を利用していて最寄り駅が3つある。
- 地下鉄『文の里』
- 近鉄『河堀口』
- JR『美章園』
ある日。娘の帰りが想定よりも遅かったので「なんか今日は遅かったね」と何気なく聞いてみたところ、自分の使っている最寄り駅とは違う駅から帰ってきたと言う。
なんでも学校帰りに友達と少しでも長く喋りたくて「天王寺までの一駅分の電車賃はお小遣いで出せばいいや」と遠回りして帰宅したらしい。
「友達と別れ難い気持ち」は私にも理解できる。だけど娘が言うには「同じクラスだけど、あんまり喋ったことのない子」と1駅分喋るために遠回りしてきたとのこと。
そして驚くことに娘がそういう行動をするのは初めてではなくて、帰りに同じクラスの子と行き合わせて「1対1で喋ったことないな」って相手だったら、たとえ遠回りであっても相手の最寄り駅まで遠回りして喋ってくるのだと言う。
「同じクラスでも案外1対1で喋る機会って無いのよね。でも1対1で喋ってみたら面白かったりするじゃない? 電車賃はいるけどマクドとかスタバに行くより安いし」と娘。
娘はニコニコ楽しそうだけど、突然「今日はそっちの駅から帰るわ」と大して仲良くないクラスメイトがついてきて困惑した子もいたと思う。
そう言えば・学校や職場の帰り道に親しくない人と一緒になって「なんか気まずいなぁ」と思ってるのに、やたらフレンドリーに喋ってくるコミュ強っていたよなぁ。場合によっては「これから暇? 飲みに行こう(お茶行こう)よ」と誘われたりして。私はただ困惑するばかりだったけれど、まさか我が子がそういう事するタイプだったとは思ってもみなかった。実際、娘もイマイチ仲良くないクラスメイトをスタバ等に誘って話込んだことがあるみたい。
娘が言うには「今日はそっちの駅から帰るわ」は男女問わず、誰彼問わずに行っているるとのこと。「趣味とか話が合わない子もいるんじゃないの?」と聞いてみたところ「知らない話を聞くのって面白いし、1対1じゃないと聞けない話があるから楽しいよ」とのこと。
なんと言うコミュ強! 私の産んだ子とは思えない。
娘は私や夫とは違う要素を持っているとは思っていたけど、そこまでコミュ強だとは思っていなかった。
娘は1人っ子で兄弟がいないし、ついでに従兄弟の数も少ないので「血の繋がり」以外の人間関係をしっかり築いていけるのはこれからの娘の人生で強みになるような気がする。
娘のコミュ強な性質は娘の持って産まれた特性だと思う。私や夫とは違うし「そうなって欲しい」と育てた訳でもない。子育ては驚きの連続で困惑することばかり。
これから先、娘がどんな風に好き勝手に育ってくれるのか楽しみにしている。
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