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天王寺高校の楽しい毎日(の裏側)

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娘が天王寺高校に入学して1年目が終わろうとしている。

天王寺高校は大阪の公立高校の中では北野高校に次ぐ名門校。自分達のことを「野人」と称し、やたらと学校行事が盛んでどちらかと言うと体育会系気質。

なんと言うのかな…天王寺高校は昔の硬派な男子校のような空気感がある。

昭和生まれの女性なら分かるかも知れないけれど木原敏江の『摩利と新吾』に登場した持堂院高校とか、最近だと『帝一の國』の海帝高校のノリと重なる感じ。

行事も部活も全力で。しかも体育会系の行事がやたら多い。

娘は楽しく通っているけれど、私なら天王寺高校で高校生活を送りたいとは思わない。天王寺高校は校風が独特なので合わない人にはトコトン合わないと思う。

実際、すでに退学した子が出ていて、その穴埋めに転入生(清風南海出身とのこと)が入ってきている。また「辞めてはいないけど不登校気味で辛そう」って人がいる事も娘から聞いている。

よく言われる「進学校は環境も良くて周りの子も良いから進学校に入ったら充実した学校生活が満喫できる」なんて幻想でしかない。

天王寺高校にも不登校(もしくは不登校気味)の子もいるし、退学者もいる。「学校楽しい!学校大好き」みたない子には想像がつかないかも知れないけれど、第三者視点で見ると「そりゃ、そうだよね」って話だ。

進学先を選ぶ時って偏差値を1番に考えてしまうけれど「校風」も大事。校風を見誤ると大変なことになる。

3年間の高校生活…どうせなら楽しく充実したものであって欲しい…と思うのが親心。これから高校受験に挑む方(親御さん)には強く言いたい。「我が子の性格と校風が合っているかどうかの見極めは大事ですよ…と。

高校受験大好き勢の中には「天王寺高校は文理学科の中では倍率低いから、大人気の高津とか受けるくらいなら天王寺狙うのもアリじゃないの?」って言う人もいるけど、これは絶対にオススメできない。

天王寺高校は校風の癖が強めなので合わない人にはトコトン合わないと思うし、合う人は高校生活を存分に満喫できる。

ちなみに。娘は学校が大好き過ぎるくらい大好きで、中学時代を思えば「水を得た魚」くらいの勢いで高校生活を満喫している。

自分と価値観の近い友達がたくさんいて、互いに刺激を受ける環境は最高に楽しいみたい。そもそも娘は幼児期から体育会系女子だったので、体育会系の天王寺高校はむしろパラダイスだった。

…とは言うものの。そんな娘も順風満帆な1年間を送った訳じゃない。娘も高校生になって大きな躓きを経験している。

親の見極めが甘かったのも原因ではあるけれど、高校生になったことで「あまり口出しせず自由にやらせる」ってスタンスでいたら、なんかこぅ…自由にハッスルし過ぎて体調を崩してしまったのだ。そりゃあ、夜中まで友達とLINE通話してたり、部活に遊びにと週末ごとに出歩いていたら体調も崩すよね…って話。

人間、一旦調子を崩すと立て直すのには時間がかかる。

娘も体調と生活を立て直すのに時間が掛かってしまって親も子も大反省。私は娘を過剰に信頼していて「これくらい分かってるだろう」「これくらい出来るだろう」と思っていたことが、分かっていなかったし出来てしなかったのだ。娘は私が思っていた以上にアホの子(大阪人的表現)だった。

「高校生になったから手を離そう」と思っていたけど、これも程度問題で手を離し過ぎたみたい。今では少し方針を変えて「大事なところは口出しする」って方向に切り替えている。

ちなみに。この類の失敗をしているのは娘だけではない気がいる。娘が言うには「天王寺高校の保健室はけっこう盛況。中学より利用率が高い」とこのと。

これは推測に過ぎないけれど、体育会系の校風で体調崩したり、そうでなくても高校デビューして張り切り過ぎて体調崩す子は多い気がする。いくら楽しいと言っても体調管理は必要なのだ。天王寺高校に入学すると保護者はうるさいくらい「早く寝かせてください」と言われるけれどホントそれだった。

さて。体調を崩した天高生に何が起こるのか?

成績が下がるのさ

成績が下がるのさ

天王寺高校は忙しい。行事や部活の合間に定期テストだの模試だのがある、行事や部活の試合の後に体調を崩すとどうなるか? 当然だけど目に見えて成績が下がる。

そもそも天王寺高校の子達は賢い子ばかり。地元の中学で無双していた子の集団なので、そんな人間の中で成績を維持するのは難しいのに体調を崩そうものなら目も当てらない。

一時期、娘の成績は笑っちゃうほど酷かった。だけど安心して欲しい。天王寺高校の先生は娘みたいな子達をたくさん指導してきておられるので責められるどころか、根気強く指導してくださった。

幸い、娘は体調も立て直したし「調子に乗って体調崩さないように自制する」ってことを少しずつ学びつつある。私も夫も入学当初は「娘の生活に口を出さない」って方向だったけれど、体調を崩して以降はそれなりに口出しするようなっている。

この1年間、娘は勉強だけでなく多くのことを学び成長したと思う。それと同時に私も親として成長し、そして覚悟を決めた。

天王寺高校、4年生進級(浪人)の覚悟と資金準備!

「公立高校に入ってくれてありがたいわ~。できれば大学も浪人せずにストレートに入って欲しいわ~」そんな風に思っていた時期が私にもありました。「天王寺高校は4年制だから」なんて言われることがあるけれど、うちの娘の他人事ではない気がする。

娘、この調子だと浪人も視野! もしくは予想外の私立理系とか!

私と夫の願いは娘を一流大学に入れることではなくて娘が幸せに生きていくこと。彼女が自分自身で納得のいく生き方をして納得のいく進路に進んで欲しいと思っている。なので大学に関して口出しする気は一切ない。

口は出さないけどお金は必要。夫婦して身を粉々にして働いて娘の学費に備えたいと思う。

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