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大阪府の高校授業料無償化について思うこと(その1)

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大阪府では高校の授業料無償化の所得制限撤廃されるらしい。。

私学の授業料無償化が始まってからの大阪府では今まで私学に行けなかった世帯でも「授業料が無料なら行けるかな」みたいな感じになっていて、専願で受験する子が増えている印象を受ける。実際、娘の高校受験の時など蓋を明けてみるとクラスの半数以上の子が私学専願だった。

「貧乏人でも私学に行ける」と言う状況はメリットもデメリットもある。

昔の感覚だと「お金無いなら公立でいいじゃない」って感じだけど、今の大阪の公立高校の場合「底辺校」と呼ばれる学校は目を覆うような状況で卒業しない子も多いと聞く。娘が在校していた中学からたくさんの生徒が進学する近隣の公立高校(偏差値45くらい)は1年の秋時点で中退者が10人以上いたりする。

偏差値の低い私学の場合、高校卒業後の職業への道筋を付けている学校が多くて(介護・美容・保育・調理…等)手厚いサポートの元、手堅く併設の大学や短大や専門学校に進んで就職した…って話をちょくちょく耳にする。

子どもの教育って「賢い子を良い大学に送り込む」のも大事だろうけど「勉強苦手な子をちゃんしとした社会人として世の中に送り出す」って事も重要だと思う。不登校とか中退者を量産している場合じゃない。

娘の場合は勉強がそこそこ出来たので公立の進学校に進んだけれど、もし「勉強が苦手で勉強なんかしたくない」ってタイプだったら、職業直結型の私学を研究していたと思う。中退者が多い公立高校に行くくらいなら、手厚いサポートの元で将来の仕事繋がる学びをして欲しい。

てな訳で「普通のご家庭でも私学に行って手厚いサポートが受けられる」って素敵な事だと思うのだけど、私学ならではの費用を捻出できるのでなければ、かえって面倒くさいことになる気がする。

私学の場合「授業料以外」の費用がけっこうかかる。そして、そもそも「授業料云々関係なく、うちは私学も大丈夫だよ」みたいな層のご家庭のお子さんが多いので子ども達の中でも格差が生まれるんじゃないだろうか?

知人にかなり頑張って子どもを中学から私立に入れた人がいるけれど「授業料以外の出費もキツイし、そもそもとして金銭感覚が違うから大変」と話をしていた。

ものすごく極端な例えだけど「PTAの集まりのときに2000円のお弁当が配られて、それを当たり前と思える人でないとキツイよ」って話。知人は「毎回2000円のお弁当とか卒倒するかと思った。コンビニおにぎりでいいし、何なら自分で作ったヤツを持っていきたい」と話してくれた。

子どもの寄り道に1つにしても、コンビニでジュース買って公園でおしゃべりするのか、スタバで700~800円のフラペチーノを飲むのか…なんて事も変わってくる。私立の学校に行かせるって事は子の遊興費だってバカにならない…って事を覚悟しておく必要がある。

私はお金のある人はじゃんじゃん使って経済を回せば良いと思っている派だけど、じゃんじゃん使って良いのは「お金がある人」の話。お金のない人がお金のある人の集団に放り込まれるのって親も子もキツイんじゃないだろうか?

もちろん、これらは私の勝手な推測でしかないので「大きなお世話だよ」って話ではある。

授業料の無償化で子ども達の選択肢が増えるのは喜ばしいことだと思う反面「それぞれ身の丈にあった生活を学ぶ必要もあるのでは?」って思ったりもする。

そして、高校無償化については思うところが他にもあるけれど1回では書き切れない(現役で公立高校に通う生徒の親視点での話とか)を書こうかな…ってことで次回に続く。続きはコチラから

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