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トリガール 中村航 角川文庫

大人になって興味がなくなってしまったけれど、私は子どもの頃「鳥人間コンテスト」が大好きで毎年楽しみに視聴していた。

鳥人間コンテスト(鳥人間コンテスト選手権大会)は讀賣テレビ放送主催による人力飛行機の滞空距離および飛行時間を競う競技会でテレビ放送されている。

『トリガール』は鳥人間コンテストをテーマにして青春小説。鳥人間コンテストが好きな人にオススメしたい。そうでなくても物作りだったり青春物が好きだったりする人なら楽しめるのではないかな…と思う。

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トリガール

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ザックリとこんな内容
  • 鳥人間コンテストをテーマにした青春小説。
  • 工業大学に入学した鳥山ゆきなは、ラブリーでスイートな学生生活を夢見ていたが、ひょんなことから人力飛行機サークルに入部する。
  • ゆきなはパイロット班の先輩である高橋圭、坂場大志と人力飛行機のパイロットとして、鳥人間コンテストを目指す。
  • ところが圭が怪我を負ってしまい、入部一年目のゆきなが出場することに。坂場とともに、過酷なトレーニングを積む日々を過ごすのだが…

感想

鳥人間コンテストが好きな人にオススメしたい鳥人間コンテスト小説だった。

正直言って軽いしチャラい。読み応えのある作品が読みたい人にはオススメできないけれど「ちょっと軽くてサックリ読めてハッピーエンド」って感じの作品を読みたいのであればアリだと思う。

本の感想とは何ら関係のない話なのだけど20代の頃、鳥人間コンテストに出場する社会人チームに所属していた人と一瞬だけお付き合いしていた事がある。その時、私はその人に鳥人間コンテストの事を根掘り葉掘り聞こうとしたけど、その人は「チームに所属している」ってだけで、私が思っていたような熱い話は聞けなくて「やっぱりテレビは上手いこと映しているけど、現実しこんなもんなんだな」と猛烈にガッカリした覚えがある。

「真実は小説より奇なり」って言葉があるけれど、小説が真実に勝つことだってあると思う。『トリガール』はまさにそれ。『トリガール』に登場するような激熱の鳥人間生活を送っている人もいるのだろうけど。

『トリガール』は青春小説として読むには良いと思うのだけど、ヒロインはパイロット…ってこともあって「物作りの楽しさ」よりも、どちらかと言うとスポ根路線に仕上がっている。私は物作りもスポ根もどちらも好きなので楽しめのだけど「物作り系のドラマを楽しみたい」って人には物足りないかも知れないな…とは思う。

中村航は初めて読む作家さんだったのだけど「他の作品も読んでみたいな」と思うくらいに『トリガール』は面白かった。(『トリガール』の前が島崎藤村『夜明け前』だったからかも知れないけど)中村航の作品はまた機会があれば手に取ってみたい。

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白い木蓮の花の下で
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