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競歩王 額賀澪 光文社

『競歩王』は題名通り、競歩をテーマにした作品。

作者の額賀澪は私にとって初挑戦の作家さん。『競歩王』を読んでから調べたところ、青春小説を得意とされているようで今までノーチェックだった。

中1の娘が「『ヒトリコ』と言う作品を図書室で見たことがある」との言っていたので、どちらかと言うと若い人をターゲットに絞った作品を書く作家さんなのかも。

「競歩がテーマの小説なんて見たことないな」と、題名に惹かれて手に取った。

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競歩王

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光文社
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ザックリとこんな内容
  • 主人公、榛名忍は高校生で作家デビューしたが、大学生になった今はスランプにあえいでいた。
  • そんな中、箱根を走ることを目指していたが、競歩に転向した八千代に出会う。
  • 榛名は編集者から「次回作は東京オリンピックを意識してスポーツ小説を」と勧められ、競歩をテーマに小説を書くことにしたのだが…

感想

私はスポーツが全般的に大嫌いで、人生で1度たりともスポーツと向き合ったことがない。野球のルールは『ドカベン』と『キャプテン』でを覚え、サッカーのルールは『キャプテン翼』で覚えた。

夫と娘の影響でサッカーと自転車と体操だけはチェックするようになったものの、オリンピックに興味はないし、ましてや「競歩」なんて競技について人生で1度も考えたことがなかった。

だけど、この『競歩王』は面白かった!

スポーツに興味のない人間なのに「競歩って凄い競技だな…」と素直に感心してしまったし。

今まで私が競歩に対して持っていたイメージはこんな感じ。

  • 猛烈に地味な競技。
  • どうして走らないのか謎。
  • 地味な競技なのにゴールした時に死にそうな顔してるの不思議過ぎる。

とりあえず『競歩王』を読んだおかげて、この辺の認識は随分変わった。ただ「地味な競技」って認識は変わらず、地味であることに加えて「過酷な競技」だってことを理解した。

スポーツに興味のない私が『競歩王』にのめり込んで読むことが出来たのは、この作品は競歩をテーマにしているのと同時に、作家という職業をテーマにしていたのが良かったのだと思う。

『競歩王』は競歩でオリンピックを目指す八千代というアスリートの成長物語だけど、スランプに陥った作家が、競歩という競技で伸び悩んでいめアスリートを追うことで成長していく物語でもあった。

まったく違う世界で生きる2人が互いの生き方に触れることで自らが成長していく過程は「これぞ青春!」って感じで清々しさを感じた。

榛名も八千代も完璧な人間ではないけれど、真面目で一生懸命な青年で応援したくなってしまう人柄なのも良かったと思う。

久しぶりに心洗われるような青春小説を読んで満足している。

額賀澪の作品は是非、続けて読んでみたい。

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白い木蓮の花の下で
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