私はどちらかと言うと人付き合いが不得手だ。
友人がいない訳でもないし、ご近所さんとは仲良くしている。7月までは無職だけど今まで職場でも特に困ったことはない。だけど「自分から心を開いて相手の懐に飛び込んでいく」ってところが滅法苦手だ。
独身時代はCADオペレーターをしていたのだけど、CADオペレーターって「早くて正確に仕事が出来れば多少人格に問題があっても無問題」くらいの世界観だったので、自分から頑張って人間関係を築かなくても、どうにかなった。
それでも長く一緒に仕事をしていたら互いに気心が知れると言うもの。当時は労働時間も長かったので「気がつけば同僚達と仲良くなっていた」みたいな感じで人間関係が構築されてきた。
そういう職場だったからかも知れないけれど、同僚達も「どちらかと言うと人付き合いが得意じゃない」ってタイプの人が多かった。「この人コミュ力高いなぁ」と感心するのは大抵、部署外の人。ほとんど営業の人だった。
そんなこんなで私は人付き合いが不得手なまま結婚して出産。ご近所付き合いとかママ友付き合いに困ることはなかったものの、積極的に人間関係を広げていこうとはしんかった。
そして子育てが落ち着いて社会復帰。前職場の放課後等デイサービスは妙な社内ルールがあった。セクハラ&パワハラ防止」の観点から……
- 職員同士の連絡先の交換は禁止。
- 就業後に職員同士で飲みに行くの禁止。
- お茶をしにいくのも禁止
なのでスタッフ同士は仲が良かったけれどプライベートでどうのこうの…って事は1度もないまま3年弱の月日が流れた。
「セクハラ&パワハラ防止にしても厳し過ぎないか?」とは思ったものの、私は人付き合いが不得手なので、困ることはなかったけれど、不満に思っていたスタッフは多かったようで「実は仕事辞めるんです」ってことになってから、元々仲の良かったスタッフ達のと距離が一気に縮まった。
- 連絡先を交換してもスタッフ同士じゃなくなる訳だから、いいんじゃね?
- お茶したところで私は辞めるし上にバレても平気じゃね?
……って発想。スタッフ同士で連絡先を交換してお茶に行ったりしたのだけれど、一緒に仕事をしていた仲間達は自分が思っていた以上に良い人達で色々な打ち明け話をしてくれた。
プライバシーに関する事も含まれるので詳しく書けないけれど「職場の人間関係は最高だった」と言う言葉に嘘はなくて、みんな私が思っていた以上に素敵な人達だったし、想像以上に苦労人で頑張っていた。
こんな事なら、もっと早く仲良くなっておけば良かったなぁ。
「職員同士の連絡先の交換は禁止。就業後に職員同士で飲みに行ったり、お茶をしにいくのも禁止」と言う就業規則に縛られていて、なんとなく及び腰になってしまっていたけれど、そこは大人なので、いくらでもやり方はあったよなぁ…とか。
私は放課後等デイサービスで働いてた事で児童指導員の資格と保育士資格を得たけれど、それ以上に得た物が多かった。コミュニーケーションを取りながら仕事を進めることとか、自分の方から心を開くとか…ってって事は次の職場では意識的に進めていきたい。
福祉の仕事はブラックで底辺。一般企業にはない謎ルールがはびこっていて、カルチャーショックの連続だったけれど、良い経験をさせてもらった。
……って。過去形で語っているけれど7月から働く職場も福祉業界だけどね!
先の日記にも書いたけれど、50歳で新しい職場に飛び込んでいくなんて不安でいっぱいだけど、自分から心を開いて飛び込んでいこうと思う。