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「ありがとう」を言える人と言えない人。

パートが休みの日は必ず実家に顔を出すようにしている。

我が家と実家は俗に言う「スープの冷めない距離」にある。私のことをよく知らない人達は「結婚して自分の実家の近くに住めるなんて最高ね」と言うけれど、最高でもなんでもない。

夫と結婚する時、実家の近くに住むことを望んだのは私だけど、それは実家の親を頼るためではなく、実家の親の面倒をみるために過ぎなかった。なので結婚後も実母を頼ったことなんてない。控えめに言って私は実母が嫌いなのだけど、それはそれとして子の役目を果たそうと言う気持ちだけは持っている。

実家に行く時は何か差し入れを持っていくのだけど、先日「厚焼き玉子サンドイッチ」を持っていった。ここ数年、厚焼き玉子のサンドイッチって、何だか知らないけど大人気。関西人は特に厚焼き玉子が大好きなので、地元でも取り扱うお店が増えている。

実母もこれなら喜ぶかな…と思って持参したのだけど「この厚焼き玉子は甘くない。私は甘い玉子焼きが好きなんだ」と文句を言っていた。

若い頃なら「とりあえず『ありがとう』って言ったらどうなの?」と怒っていたと思うのだけど「食べ物にイチャモンを付ける程度に元気なんだな」と温かい気持ちになって帰宅した。

実母はめったにお礼を言わない。そして1年中何某か文句を言っている気がする。

一方、義母は「ありがとう。すまんなぁ」とお礼を言ってくれる人。義母の自宅へ行く時は、必ず食パンを焼いて持っていくのだけど「白蓮さんの焼いてくれる食パンは本当に美味しい」と楽しみにしてくれている。

親不孝な話だけど私は実母に自分が焼いたパンを持っていったことが無い。もしかしたら喜ぶかも知れないけど、手数をかけて文句を言われてはたらないし、そもそも実母に何かしてあげたい…って気持ちが沸かないのだ。

娘には実母と義母のことを引き合いに出して「ありがとう」って言うのは感謝の気持ちを伝えることだけど、結局は自分に返ってくる言葉なんだよ」って話をする。

ありがとうを言わない実母には何かしてあげたい…って気持ちにならないけと、ありがとうを言ってくれる義母には義母の喜ぶことをしてあげたい…って思う。

人が幸せに生きていくためには「愛される能力」って大事だと思う。

「ありがとう」を口にするのも、人に優しくするのも、決して人のためなんかじゃない。まわりまわって自分の元に返ってくるのだ。実母は気の毒な人だな…って思う。周囲に感謝することが出来る人なら色々と良いことがあっただろうになぁ。

 

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日記
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白い木蓮の花の下で
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