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おばんでございます 桜木紫乃 北海道新聞社

直木賞作家である桜木紫乃の初のエッセイ集。

桜木紫乃は『ホテルローヤル』で第149回直木賞を受賞している。私自身、一時期、桜木紫乃のハマっていて作品を読み漁っていたのだけれど、言われてみれば小説ばかりだった。

多作の作家さんなのでエッセイを出版するのが初めて…って意外な気がしたけれど「とりあえず読むしかない」ってことで手にとってみた。

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おばんでございます

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ザックリとこんな内容
  • 直木賞作家、桜木紫乃の初エッセイ集。
  • 直木賞受賞の裏側や下積み時代の話など。
  • 北海道に拠点をおく小劇団『シークレット歌劇團0931』との対談も収録。

感想

ものすごく意外に思ったのだけど、桜木紫乃の書くエッセイって面白くない!

……いや。作家としての桜木紫乃は好きだし、長く追ってきた作家さんなので「面白かったです。流石です」って書きたいのだけど、これは無理。

残酷なことを書くけど、素晴らしい小説を書く人が素晴らしいエッセイを書けるとは限らない…ってことなのだと思う。

小説の好き嫌いはさておき、林真理子のエッセイは上手いと思うし、小川洋子や庄野潤三も良いエッセイを書くなぁ…と毎度感心する。

思うに。面白いエッセイって、林真理子みたいに「色々なことに興味があって広く浅く活動している人」か、そうでければ小川洋子や庄野潤三のように「自分の世界観が確立していて独特の感性を持っている人」でなければ難しいのかも知れない。

良くも悪くも、ブロガーレベルと言うか「ちょっとパワフルなおばちゃんの日常」くらいでしかない。

あと、これはどうしようもないことなのだけど感覚が古いのも読んでいてキツイ。残念だけど若い人の書く文章のような勢いとキレがなく、オヤジギャグを飛ばす上司に付き合っているような気持ちになってしまった。

唯一「おっ、これは」と思ったのは、桜木紫乃自身の推しである北海道に拠点を持つ小劇団『シークレット歌劇團0931』について書かれた文章。私自身がお芝居が好きだから感じるものがあったのだと思う。コロナ禍のご時世なので、いつになるかは分からないけれど「機会があれば観に行きたいな」と思った。

作家として桜木紫乃が好きな人が副読本として読むのはアリだと思うけど、そうでなければオススメするほどのエッセイではないな…と思った。

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白い木蓮の花の下で
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