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あなたの人生、片づけます 垣谷美雨 双葉社

私の中で開催されている『垣谷美雨祭り』の3冊目。

題名通り「片づけ」がテーマ。

ここ数年は断捨離だの、コンマリさんの『人生がときめく片づけの魔法』だの、終活だのと「片づけ」がブームになっているけれど「片づけを通して人生を変えていく」と評判のカリスマ片づけアドバイザーが主人公の物語だった。

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あなたの人生、片づけます

ザックリとこんな内容
  • 連作短編で4つの話を収録。
  • 主人公は片付けアドバイザー。
  • づけアドバイザーは主人公言うよりも狂言まわし的な役割。
  • 『部屋を片づけられない人間は、心に問題がある』がテーマ。
  • 片付けをすることで、依頼者の人生が変わっていく。

感想

安定の面白さだった。

私はどちらかと言うと片づけられないタイプではないけれど「片づけられないあるある」な事例がてんこ盛りだった。私の友人に「片づけられない女」がいるのだけど、小説に書かれている通りの行動パターン。

最近は「片づけブログ」とか「片づけられないブログ」なんかも多いので、事例を探すのには苦労しなかったとは思うのだけど、どのパターンも実に鮮やかに描かれていて面白かった。

面白かったのだけど、たぶん私はこの作品を1番に読んでいたら「次も読みたい」とは思わなかっただろう。すごく上手いのだけど、心に響く……ってほどじゃない。

目の付けどころは上手いけど「あるあるネタ」以上のものではない、何より「片づけを通して人生を変える」というのか、どうにも胡散臭い。

作品に登場する「片づけられない人達」は、それなりの理由があって片づけられないのだけど「片づけられない人」の中には後付の理由によるものでなはなくて、注意欠陥多動性障害であるケースも多い。(もちろん作者も承知していると思う)

なので面白いと言えば面白いのだけど、なんだか作り物感を感じてしまった。

特に大きな旧家で一人暮しをしている老女の話と、子どもを亡くした事がキッカケで片づけられなくなってしまった主婦の話は「雑だなぁ」と思ってしまった。

理屈は通っているけれど、実際そういう人がいても、ああも簡単にはいかないだろう。短編だから仕方がないとは思うのだけど、全体的に掘り下げが足りない気がした。

老後の資金がありません』『女たちの避難所』に続いて垣谷美雨の作品を3冊読んだ中では1番パッっとしなかった気がする。

それはそれとして垣谷美雨は「中年女」を描くのが上手い作家さんだな…と改めて思った。

それなりに面白かったけれど、ハマるまではいかない作品だった。

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白い木蓮の花の下で
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