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銀河鉄道の夜 宮澤賢治 新潮文庫

昔『銀河鉄道の夜』アニメ映画化され時、登場人物が「猫」に置き換えられていたので『銀河鉄道の夜』というと2本足で歩く猫を連想する人も多けれど、この作品の登場人物は、まぎれもなく人間の少年だ。

もっともファンタジー要素が強いので等身大の少年ではないのだけれど。ちなみアニメ映画の方も私個人は「それはそれ。これはこれ」ってことで好きだったりする。

余談だが『銀河鉄道999』ってアニメも、この作品からヒントを得たのだそう。

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銀河鉄道の夜

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ケンタウル祭の夜、銀河鉄道に乗って旅立ったジョ バンニとカムパネルラの悲しくも美しい夏の夜を幻 想的に描き、宮沢賢治の最高傑作とも称される表題 作「銀河鉄道の夜」。

アマゾンより引用

感想

2人の少年が「銀河鉄道」という列車に乗って宇宙を旅する物語でストーリー的には、淡々としていて「会話劇」のニュアンスさえ感じられる。

大きな事件に遭遇したりする冒険物語ではない。

2人の少年が同じ列車に乗りあわせた人々の、人生の一端に触れてみたり車窓の景色を眺めながら、2人の少年が語り合ってみたり……と、とにかく話は淡々と進められていく。

『銀河鉄道の夜』は、多くの研究者や書評家によって語り尽くされている。

物語のタイトルになっている「銀河鉄道」という存在は、あの世と、この世を結ぶ存在である……とか主人公の中の精神世界である…とかある種のパラレル・ワールドである……とか色々と興味深い説があるのだけれども「銀河鉄道」が「なに」であるのかは読む人間が決めれば良いことだと私は思っている。

むしろ、それが「なに」であるかという問題よりも読む人間が、そこで「なに」を見出すか…という事の方が大切だと思うのだ。その辺は「哲学書」とか「宗教書」と通じるところがあるかも知れない。

どんな本でも「読み手の受け取り方」によって、その内容は変化するものだが、この作品は数ある本の中でも、実体の掴み難い1冊だと思う。

それだけに私は、この作品が「児童向け」として出版されているのが不思議でならない。

私自身、小学生の頃に読んだことがあるのだが、その時はサッパリ理解できなかった。私が理解力の低い子供だったから…と言う部分もあるかとは思うがこの作品は、大人が読むため本だと思う。

「本を読む」という行為に年齢の垣根を作るのは私自身は好きではないのだが、それでも、やはり、ある程度年齢を重ねなければ理解できないこともある。

『銀河鉄道の夜』は「なんか分からないけど壁にぶつかったことのある人」が読む本だと私は思う。

自ら銀河鉄道を旅して、その中で見聞きした言葉や光景が、なにがしか生きる糧になったり、なにかを考えるキッカケになったり、そんな風に感じれば、それで万事OKではないだろうか。

なんだかんだ言っても、この作品は私にとって「特別な本」の中の1冊。

本なんて所詮は作り物の世界に過ぎないが、なにか力を与えてくれることもあるように思う。

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白い木蓮の花の下で
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