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嗤う伊右衛門 京極夏彦 中央公論社

初京極記念本だというのにイマイチ、ハマれなかった。

彼の本はエネルギーのある時に読むべきものなのだろうか。だいたいからして苦手な時代本から入ったというのもネックだった。

そこそこテンポがあったので、歌舞伎を観るように読めたのは良かったが、誰にも感情移入することなく、共感もせずに読み終えてしまった。

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嗤う伊右衛門

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ミステリー作家京極夏彦が、斬新な解釈を施して現代に蘇らせた「四谷怪談」。

4世鶴屋南北の最高傑作とされる『東海道四谷怪談』とは趣の異なる、凛とした岩の姿が強く心に残る作品である。

直助やお袖、宅悦や喜兵衛、お梅といった南北版の登場人物に、自身の著作『巷説百物語』の主人公又市をからませながら、伊右衛門とお岩が繰り広げる凄惨な怪談話を、悲恋の物語へと昇華させている。

アマゾンより引用

感想

『四谷怪談』がベースになっていて、あの有名な「お岩さん」が、かなり印象的に描かれているのだが、どうにも彼女は理解不能な人だった。

はっきり言って「ありえない」人物設定である。あの時代の女性で「顔の美醜なんて興味ないし」なんて武家娘ってのは、かなり無理があるんじゃなかろうか。

しかも「武家の誇」とかなんとか、そういうことに拘ってしまうタイプの女性なら、なおのことだ。

もし、彼女が現代女性という設定ならば「うひょお。カッコイイなぁ」と思っただろうと思うのだが、時代劇では説得力に欠けるのだ。

しかし歌舞伎ちっくなまでに強引な話の引っ張りようは面白いと思った。

幕間もとい「章」の間に入る挿絵も本の雰囲気に合っていて良かった。ただ、それぞれの登場人物が、それぞれの視点で語るという手法は、この場合、お洒落とは言い難いような気がした。

時代ものなのだから「沈黙は金」というような描き方の方が素敵だろうに。もっとも、これは現代人の読み物なので、あえてそうしたのかも知れないけれど。

初チャレンジだったが、いまひとつな印象。

やはり京極夏彦の作品は本格ミステリーから入った方が良かったのかも。ちょっぴり、がっかりだった。

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白い木蓮の花の下で
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