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御社のチャラ男 絲山秋子 講談社

絲山秋子の作品を読むのは『御社のチャラ男』で4冊目くらいだと思うのだけど、私の心には不思議と響かない。

嫌い…ってほどでもないのだけれど、テンポが違うと言うかノリが合わないと言うか。ただ毎度「上手いな」とは思うし『御社のチャラ男』も会社小説としては、間違いなくよく出来た部類だ。

絲山秋子の作風が好きな人には是非ともオススメしたい。

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御社のチャラ男

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講談社
¥1,980(2020/09/27 09:49:02時点 Amazon調べ-詳細)
ザックリとこんな内容
  • 社内でひそかにチャラ男と呼ばれる三芳部長の周囲で起こる人間模様を描く。
  • チャラ男の周囲にいる人が彼を語りつつ、とある会社で起ったドラマが進んでいく。
  • どこの会社にでもいそうな「チャラ男」を描きつつ、チャラ男を笑い者にしていないところがポイントになっている。

感想

「上手いなぁ」と思ったのは「会社にいるよね。こんな人」みたいな人物を何人も登場させているところ。それも、派手な人じゃなくて「あ~分かるわぁ」くらいの感じ。

「チャラ男」と呼ばれている三芳部長もいわゆる「パーティーピープル」とか「ウェイ系」ではない。「チャラい男」と言ってしまえばそうなのだけど「いるよね。こんな人」くらいのノリで決して悪人キャラではない。

そして三芳部長の周囲にいる人達もなかなかのクセモノ揃い。

ものすごく出来る人もいないし、根っから悪い人もいない。(法を犯してしまった人はいたけど)。相田みつを的に言うなら「人間だもの」くらいの歪さを持っている、どこにでもいる会社員達だ。

「会社って組織は雑多な人達の集合体なんだなぁ」なんて事を思わされた。

ただ「この作品を好きですか?」と聞かれると、好きとは言えないのだ。

なんだろうなぁ…ちゃんと筋の通った物語なのだけど、私の求めているドラマとは方向性が違う感じなのだ。淡々とした感じは嫌いじゃないのだけど、登場人物の中で好きになれる人がいないのが駄目なのかも知れない。

ただ、これは私の好みの話なので、絲山秋子の作風が好きな人がいるのも理解出来る。

絲山秋子が好きな人なら楽しく読める作品だと思うし、会社小説としては本当によく出来ている作品だと思った。

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白い木蓮の花の下で
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